ソフトを開発しようと思った動機・背景
意外に思われるかもしれませんが、開発の動機はアプレットの開発にまつわるものです。アプレットの開発中は、アプレットのコンパイルと、ブラウザ上での動作確認を繰り返し行います。しかし、複数のブラウザウィンドウを開いているとJavaコンソールからクラスローダキャッシュをクリアしても、旧アプレットイメージが残ってしまうため、いったん、すべてのブラウザウィンドウを閉じなくてはなりません。当然、そのとき開いていたJavaドキュメント(HTMLで記述されています)や、参照サイトのウィンドウも閉じなくてはならず、アプレットをコンパイルするたびに、ドキュメントや参照サイトを開き直す手間がかかって、非常に不便でした。そこで、お気に入りに登録したサイトやドキュメントを簡単に開けるようにと開発したのが「お気に入りバー」です。
開発中に苦労した点
本筋の機能ではないのですが、サイト一覧の表示順をIEと同じ順にする処理には苦労しました。表示順の取得については、正式な取得方法についての資料を見つけられなかったため、やむを得ず、レジストリに登録された順序管理情報を解析した結果にもとづいてプログラムを組む、という苦肉の策で処理しています。
ただ、ほめられた方法ではないので、この処理に関しては、正式な取得方法の資料が見つかり次第、修正したいと考えています。
ユーザにお勧めする使い方
パソコンの利用方法によって設定を調整すると、より使いやすくなります。サイト参照がメインの方は、設定ダイアログでクリック表示を無効にして、表示保留時間を500〜1,000ミリ秒の間で設定すると、最も少ない操作でお気に入りのサイトへアクセスできるようになります。
また、サイトの情報を参照しながらドキュメントの作成やアプリケーション操作を行う必要のある方や、サイト参照がメインでもマウスポインタを端へ寄せる癖のある方は、設定画面でクリック表示を有効にすると、ワンクリック分操作が増えますが、不用意にお気に入りバーウィンドウが開くことがなくなります。
今後のバージョンアップ予定
現在進行中の別プロジェクトがひと段落したあとになりますが、次回のバージョンアップでは、最近アクセスしたサイト一覧から指定したショートカットを削除する機能と、11位以降のサイトを表示する機能の追加を予定しています。そのほか、「アイコンダウンロード時にロストサイトのアイコンダウンロードをスキップする」「ロストチェックをスキップするサイトを指定する」というオプションの追加などの機能改善も検討中です。
(MICOSOFT/TJIN)