Flashアニメーションを利用した動きのあるメニューをWebページに組み込むことができるソフト。画像と設定ファイルを用意するだけで、多彩なエフェクト付きのロールオーバー型メニューを作れる。「Flash Button Engine」は、マウスの操作に合わせて動くメニューなどを作成するためのキット型ソフト。ユーザは、素材となる画像を用意し、設定ファイルを記述するだけでよい。さまざまなエフェクトが駆使されたダイナミックなメニューを作ることができる。オリジナルのFlashメニューを作成するためにユーザが用意するのは、
- メニューのベース用画像
- ロールオーバー画像(マウスをポイントしたときに置き換わる)
- メニューの動きを設定するための設定ファイル(XMLファイル)
さらに、配布アーカイブに含まれるSWFやJavaScriptのファイル、メニューを組み込むHTMLなどをサーバにアップロードすれば、Flashアニメーションを使った動きのあるメニューを使えるようになる。画像はボタンごとに切り分ける必要がなく、単純に1回のロールオーバーをさせるだけであればベース画像とロールオーバー画像の2枚を用意するだけでよい。設定ファイルはUTF-8形式のXMLファイルで、「使用する画像ファイルのパス名」「ロールオーバーの際に使用するエフェクト」「クリックしたとき呼び出すアドレス(URL)」などを記述する。ロールオーバーのほかに、クリック時に表示する画像を指定したり、ロールオーバー時に使用するエフェクトやその時間を指定したりといったことも可能だ。HTMLファイル側では、メニューを表示するための関数を記述しておけばよい。
メニューの設定方法には「イージーモード」「個別定義モード」がある。イージーモードでは、メニューが何行×何列のブロックによって構成されているかを指定するだけで、簡単にメニューの項目数を設定できる。一方、個別定義モードでは画像のどの部分をメニューボタンとして使用するかを、座標と大きさ(縦/横のピクセル数)で指定するため、不定形の複雑なメニューも作ることができる。
エフェクトはパラメータ(数値)の形で指定する(作者のホームページ上のリファレンスマニュアルに一覧が掲載されている)。エフェクトには、「通常エフェクト」「エキスパートエフェクト」「プラグインエフェクト」の3種類がある。通常エフェクトは、ワイプやフェードインといったトランジション効果のことで、100種類以上が用意されている。
エキスパートエフェクトでは、移動方法(29種類)、移動種別(10種類)、表示ポジション(9ヵ所)を組み合わせることで、例えばロールオーバー画像が外から飛び込んでくるような複雑な動きも指定できる。さらに「プラグインエフェクト」を組み合わせることで、動き+特殊効果による視覚効果の高いメニューも実現できる。