1から9の数字を用いてマス目を埋めてゆく「ナンバープレイス」をモチーフにしたゲーム。王女、侍女、数の精霊といったキャラによるストーリー仕立てで進む。「クロス王国物語★台風王女と数の精霊★」は、ユニークなキャラが登場するストーリー仕立てのパズルゲーム。物語の主役は、ともに12歳の少女「ルーシア」と「シャロ」。ルーシアはクロス王国の王女で、シャロは侍女なのだが、力関係はまるで逆。まったく王女らしくないどころか、普通の女の子としても問題がありそうなほど粗雑なルーシアを、一見控えめで温厚ながら実はダークな性格のシャロが、情け容赦なくお仕置きしまくっているという状況だ。
ある日二人は、ルーシアのちょっとした好奇心と不注意な行動から“魔道具(マジックアイテム)”の中に閉じこめられてしまう。そんな二人の前に「数の精霊」を名乗る少女(?)が出現する。精霊の話によると、ナンバープレイスの問題を解いてカードを集め、そのカードを並べた数式の問題を解ければ魔道具の外に出られるという。こうして二人はパズルへの挑戦をはじめる。
ナンバープレイスは、“数字を使ったクロスワード”といった趣のパズルだ。ルールはシンプルで、9×9マスの盤面に1から9までの数字を埋めてゆくだけ。ただし、数字を埋める条件があり、
- すべての縦列/横列に1から9の数字がひとつずつ入っていること
- 盤を9分割した3×3のブロックそれぞれに、1から9の数字がひとつずつ入っていること
の二つを満たす必要がある。盤を9分割した3×3のブロックは、画面上では太線で区切られており、わかりやすい。開始時には、あらかじめいくつかのマスに数字が書かれているので、プレイヤーが埋めるのは「空いている」マスだけでよい。用意された問題は、レベル1からレベル5まで各5問ずつの計25問。解く順番は自由。各レベルを行ったり来たりしながら、好きな順番で解いてかまわない。「ストーリーモード」をクリアするためには、各レベルで3問以上解く必要がある。「ストーリーモード」をクリアしたあとのエンディングも用意されており、エンディングを見ると「フリーモード」でのプレイも可能になる。
「クロス王国物語★台風王女と数の精霊★」には、一般的なナンバープレイスにはない、独自の救済システム「玉」がある。玉は、使用することで特定のマスを自動的に埋めてくれる。問題が難しすぎて行き詰まったときに役立つ。
玉を使用せずに問題を1問解くことで、玉をひとつ入手できる仕組み。得られる玉は、「ランダム玉」「交差玉」「十字玉」「縦列玉」「横列玉」の5種類。どの玉も、5ヵ所のマスに数字を埋めてくれる。縦列玉は縦一列に5マス分、十字玉は十字型に5マス分を埋めるといった具合だ。ただし、玉が使えるのは空きマスが41個以上あるときのみ。さらに、1ステージにつき1回しか使用できないという制限もある。使いどころはなかなか難しい。
そのほか、(パズルを解く上での利点は特にないものの)ルーシアとシャロの二人を交代させることもできる。