「GnThumbs」は、デジカメ写真などのサムネイルを作成して、アルバムで表示できるようにするソフト。デジカメ写真の持つExif情報をアルバム上に表示させることができる。画像形式はJPEGのほか、デジタルカメラで使われるRAWに対応。RAWでは、キヤノン、ニコン、富士フイルムなど、さまざまなメーカーや機種のデータを読み出すことができる。

機能は大きく、

• サムネイルツール
• インポートツール
• サイズチェックツール

アルバム用HTMLの設定も行える。HTMLのファイル名、一段に並べる画像数、画像の並び順、日時の表示形式などは、好みに応じて変更できる。HTMLの見栄えはスキンとして保存しておける。独自のフォーマットにしたがってHTMLやCSSを作成することで、最終的に出力されるHTMLの内容を自由に変えることが可能。複数のスキンを作成・保存しておき、出力時に自由に使い分けられる。

「インポートツール」は、デジカメ写真ファイルを効率的にコピー/移動することに特化した機能。外部機器やリムーバブルメディアなどから、設定にもとづいたコピー/移動をすばやく行える。特殊なコピー方法も用意され、

• コピー/移動先に（サブフォルダを含む）フォルダを自動作成して処理
• 指定した拡張子のファイルだけをコピー（拡張子による除外指定もある）
• 連番を使ったファイル名変更
• 同名ファイルがある場合は別名でコピー

「サイズチェックツール」は、指定したフォルダの容量をチェックする機能。容量は650/700/4,700/8,400MBから、メディアのブロックサイズは2,048（CD）/2,048（DVD）/2,336/2,352から、それぞれひとつを選択できる。対象フォルダの容量に応じてメディアが何枚必要かも計算してくれる。

デジカメにも専用の取り込みソフトやサムネイルビューアが付いてくるが、やはり使い勝手やカスタマイズの自由度で比べてしまうと、ユーザの視点で作られたソフトの方が便利で使いやすい。

「GnThumbs」のサムネイルはただ縮小画像を並べただけではなく、画像ごとの焦点距離や絞りシャッター速度などを同時に表示してくれるので、撮影したときの状況を思い出したり、カメラの扱い方や撮影時の癖に思いを馳せたりしながら、新たな気持ちで画像を鑑賞できるだろう。

そのままの仕様だとファイルの閲覧は便利でしたが、そのためにいちいちファイルをコピーしたり、サイズを計算したりと面倒だったので、とにかくダブルクリック1回でファイルのコピーからサムネイル作成、そしてDVD-Rを作成する準備をするようにしてしまおうと思い、いまのようなインポートツールとサイズチェックツールが付きました。設定をちゃんとしておけば、あとはショートカットにコマンドライン引数をつけることで処理を自動化できるので、ぜひ試してみてください。

時間に余裕があれば、各社メーカーノートへの対応をしたいと思っています。