「KmCopy」は、カラフルな画面デザインと、ドラッグ＆ドロップだけで設定できる簡単操作が特徴のファイル/フォルダ同期ソフト。（1）コピー元のファイル/フォルダとコピー先フォルダを指定し、（2）「開始」ボタンを押すだけで同期操作を行える。コピー元/コピー先のセットは複数を設定し、まとめて実行できる。設定画面では、オンマウスでアイコンが拡大表示されたり、設定したフォルダの状態がランプやメッセージで表示されたりとわかりやすい。

コピー（同期）は、コピー元→コピー先への片方向で行われる。

• コピー元に存在してコピー先に存在しないファイル
• コピー元/コピー先で同名ファイルがあり、コピー先の最終更新日時がコピー元より古いファイル

そのほかにも、

• 進捗状況の更新間隔
• 属性に応じたコピーの禁止
• 同期実行中にファイル名を表示/非表示
• コピーが完了後に終了

「KmCopy」は、そうした同期機能をシンプルに提供してくれる。コピー元にあってコピー先にはないファイルを自動的にコピーできる。また、同一名のファイルがあったら、ファイルの最終更新日時を比較して新しいファイルを優先してコピーしてくれる。コピーするとき、隠しファイルやシステムファイルといったシステム固有のファイルは、同期の対象から外したり加えたりできる。同期用ソフトは数あるが、システムファイルや隠しファイルの処理を決められるソフトはあまり多くない。

何よりも機能や操作がシンプルでありながら、メッセージ性に富んだ親しみやすいユーザインタフェースに好感が持てた。

開発中に苦労した点
ホームページの作者が、表を利用してレイアウトしているのを参考に、「KsGrid コントロール」を表の表示だけでなく、レイアウトに利用してみることにしました。つまり、見えない罫線がたくさん入っており、そこ（セル）に絵（アイコン）を配置しています。

特に、苦労したのは、絵（アイコン）です。絵（アイコン）は苦手なのです。フリーで使用できる絵（アイコン）をインターネット中、探しまわりました。フリーで使用できても、「著作権表示をしてほしい」というのが多いのにも驚きました。また、改変不可の条件も使用できません。個人のホームページやメールには使用可であれば、フリーソフトも可と、もうひと言お願いしたいです（「KmCopy」に使用されている「KsCopy.dll」は、あなたの責任において自由に使用でき、著作権表示も不要です。もちろん連絡も不要です）。

はるばるアメリカまで訪ねて、素材を手に入れましたが、今度はアイコン（象徴）に合うように改変です。普段しない作業なので、とても苦労しました。残念なのは、ネットワーク上のフォルダを意味するアイコンの背景の地球が、大西洋を表にしていることです。

ユーザにお勧めする使い方
やはり世代バックアップ管理です。「KmCopy」Ver.1も、そこからはじまっています。プログラミングや文章に一日かかったあと、壊した経験はないでしょうか。ハードウェア障害によるデータ逸失よりも、頻繁に起こしてしまいます。世代バックアップ管理があれば、昨日に戻ることができます。複雑なリストアは必要ありません。壊したファイルをコピーで元に戻すだけです。今日は無駄な一日だった、明日からまたがんばろう……で済みます。

今後のバージョンアップ予定
ファイル属性によって、コピーや削除に失敗する場合があります。自分で作ったフォルダーが、システム属性になっていた経験もあります（原因は、自分でやったんだと思いますが……）。そこで、ファイル属性を調査するページを追加中です。近日中にアップロードできると思います。自動的に世代管理できるソフトにも興味があります。タイムマシンと呼ばれるようです。

作者からのお願い
不具合のないソフトは、あり得ないといわれます。ぜひ不具合を教えてください。ご意見・ご希望もぜひ、教えてください。もうひとつ、プログラマでない方は、一度ソフト作りに挑戦されてはいかがでしょうか。

最後に広告
「多機能グリッド KsGrid コントロール」を発売しています。無償ライセンスも用意しています。また、「多機能グリッド KsGrid コントロール」をダウンロードしていただきますと、使用サンプルとして「KmCopy」のコードがご覧いただけます。