「レリック」は、四部構成の長編ファンタジーRPGシリーズ。「-甦りし竜-」は、シリーズの最初のストーリーにあたる。現在、ストーリーごとに3人の主人公が予定されているが、第一部では竜と言葉を交わすことができる「竜真族」の少女「クローディア」が活躍するシナリオを楽しめる。

「クローディア」編は、ある日、森に遊びに出かけた主人公が帰宅すると、なぜか村が無人になっているという設定ではじまる。しかも突然、村にやって来た傭兵たちの会話から、約2500年前に絶滅したはずの竜が次々と復活し、人間を襲いはじめていることを知る。そして、竜と言葉を交わせる竜真族に高い懸賞金がかけられていることも……。クローディアは近くの港町・セレスタに竜真族が集められることを聞き、仲間を助けるために単身セレスタに乗り込むことを決意する。

ゲームの最大の特徴は、さまざまな謎が絡み合う壮大なシナリオ。また、竜真族を捕らえるのが仕事のはずなのに、なぜか仲間になってくれる少女や、暗い過去を持つ傭兵の少年、敵か味方かもわからない謎の女性など、次々と登場する個性的なキャラクタたちもゲームの魅力となっている。プレイヤーは主人公を操作して村や町で情報を集め、洞窟などのダンジョンで敵と戦いながらストーリーを進めてゆく。

おもしろいのが、ゲームの途中から旅の仲間が増えること。二人以上の仲間がパーティに参加している場合、【W】キーで表示されるキャラクタを入れ替えることができる。表示されているキャラクタによって、村の人が違う情報をくれたり、異なったリアクションを返してくれたりする。

戦闘は、ダンジョンなどを移動すると敵と遭遇するランダムエンカウント方式。敵味方の各キャラクタにはCPゲージと呼ばれるゲージがあり、満タンになったキャラクタから1回行動できるようになっている。敵への攻撃は、武器を使った通常攻撃のほか、SPを消費して発動できる「スキル」がある。スキルの種類は大きく分けて3種類。ひとつが、各キャラクタがレベルアップの際に習得する「固有スキル」。次に、武器に付属しており、特定の武器を装備すると使えるようになる「武器スキル」。そして、特定のカードを装備することで使用できる「カードスキル」だ。

スキルは、回復魔法をかけたり、複数の敵を一気に倒せたりと、通常よりも大きなダメージを与えることができるため、戦闘を有利に進めるには必須の能力だ。ただし戦闘開始時には、スキルを発動するために必要なSPは0。SPは、行動を起こすたびに少しずつたまるので、大きなスキルを使うにはそれなりの準備が必要となる。

戦いを有利に進めるには「カード」の収集が重要になる。カードの種類も大きく分けて3種類。装備することで「毒」の回避がしにくくなったり、魔法スキルなどが使えるようになったりする「装備カード」のほか、体力回復などアイテムのように利用できる「アイテムカード」、持っているだけでさまざまな効果が発揮できる「アディショナルカード」がある。カードはダンジョンに隠されているほか、ボス敵などを倒すことでも手に入れることができる。一部のカードはわかりにくい位置や、普通では通れないような場所に隠されていることが多い。これらのカードを見つけ出し、手に入れる方法を考えるのもゲームの楽しみのひとつになっている。

カードシステムなどのコンプリート要素も用意されている上、エンディングを見るだけならば必要のない通常のボスよりも強いエキストラバトルの存在など、さまざまなおまけ要素もある。すべてをコンプリートしようとすれば、かなりの時間を楽しむことができるだろう。

開発中に苦労した点
演出面とバランス調整です。演出面に関してはひとつのシーンを作るのに十数回テストプレイを繰り返すことも多々ありました。バランス調整についても多くのテストプレイヤーさんに協力していただきました。

ユーザにお勧めする遊び方
難易度の高いエクストラバトルを攻略すれば、レアアイテムが手に入ったり、本編では語られないエピソードを知ることができたりするので、ぜひ挑戦していただきたいです。また、すべてのカードをそろえるのも至難の業ですが、頑張って探してみてください。

「レリック」について
本作「甦りし竜」は「レリック」シリーズの第一部にあたります。別の主人公の旅を描いた第2部以降も、気力次第で制作していきたいと思っています。

今後のバージョンアップ予定
不具合が報告されれば、修正していく予定です。一般的な四則演算のほか、分数や進数変換などのユニークな計算も行える暗算練習ソフト。解答結果に応じて級や段位が表示される。

「暗算の特訓」は、さまざまなパターンの暗算を練習できる学習ソフト。桁数や制限時間などの条件を細かく指定して暗算練習を行うことができ、繰り返し計算を行うことで、計算の正確さと早さを高めることができる。出題モードは、

• ノーマル
• フラッシュ
• つみあげトライアル
• x進数変換
• 分数計算

「フラッシュ」は、俗に「フラッシュ暗算」と呼ばれているもの。次々と画面に一瞬だけ数字が表示されてゆき、表示された数字をすべて加算した値を答える。桁数や何回数字を表示するか指定できるほか、「数字が表示されている秒数」と「次の数字が表示されるまでのブランク秒数」（いずれも0.1〜2秒）も指定できる。

「つみあげトライアル」では、問題数の制限なく誤答するまでひたすら計算してゆく（「フラッシュ」のフラッシュ表示をなくしたようなもの）。通常は加算のみだが、オプションで「ひきあり」をONにすると加算と減算が混ざった状態で出題される。

「x進数変換」では、2/10/16進数の変換を暗算で行う。変換のパターンは、「2→10」「10→16」「16→2」などが用意されている。例えば「2→10」の変換では、問題が「11010000」ならば「208」と解答する。

「分数計算」では、出題される値が分数になる。解答が整数でない場合は、例えば5分の2であれば「2/5」と入力する。ただし、既約分数のみ正解となるため、「16/10」では「8/5」といったように可能な限り約分を行った上で解答する必要がある。問題の桁数は、1〜2桁の範囲のみ指定できる。

いずれのモードも、画面中央に大きく問題が表示され、非常に見やすい。解答の入力は、問題表示欄のすぐ下にあるテキストボックスに直接行う。画面上部にはメーターが表示されており、四角が青色のものは正解した問題、グレーのものは不正解だったことを示す。出題途中でも、メニューバーからすぐに「中断」することが可能だ。

指定した問題数を解き終わると、「正解数」「解答の平均時間/合計時間」「スコア」や、スコアに応じた「級/段位」などが示される。スコアは正解数のほか、解答速度や問題種別などにも影響を受け、オプション項目ごとに得点の重み付けが異なる。スコアは各モードごとに記録され、モード別の上位スコアランキングを表示する機能も備えている（ランキングデータの消去はオプション画面から行える）。

そのほか、正解/不正解のときに鳴らす音や、不正解時に解答を表示するかのON/OFFを設定できる。

画面はとてもシンプルに見えるが、実際に触れてみると細かな配慮がなされていることに気づく。それは問題数と正解/不正解を示すメーターが表示されている点だったり、解答入力時にいちいち【Enter】キーを押す必要がなかったり、解答をひとつ行うたびに入力にかかった秒数が表示されたり、といった部分だ。「フラッシュ」や「つみあげ」では、「全部で何回表示されるか」「計算を何回“積み上げた”か」を表示してくれる点もうれしい。

短時間で終わる上、スコアランキングや級/段位表示があるため、つい時間を忘れて「高ランク狙い」で繰り返しプレイしてしまう。先に述べたインタフェースのよさも相まって、「一度触れるとクセになる」魅力を持ったソフトに仕上がっている。