万一の事故に備えて、パソコンのシステムやデータをバックアップし、復元できるソフト。スケジューリングによる自動実行も可能。「ノートン セーブ&リストア(Norton Save & Restore)」は、Windowsのシステムを含むドライブをバックアップできるユーティリティ。ドライブ全体のバックアップはもちろん、特定の種類のファイルを選択バックアップすることもできる。新バージョン「2.0」ではWindows Vistaに対応したほか、ユーザインタフェースの一新やバックアップ処理速度の向上などが図られた。
バックアップの設定はウィザードで行う。バックアップ方法として選択できるのは、
- ドライブ全体をバックアップする「コンピュータのバックアップ」
- バックアップ対象をファイルごとに指定できる「選択したファイルとフォルダをバックアップ」
の2種類。「コンピュータのバックアップ」では、バックアップ対象をドライブ単位で選択する。Windowsシステムを含むプライマリドライブ(通常Cドライブ)も、システムごとバックアップできる。バックアップ時には「リカバリポイント」が作成され、任意のリカバリポイントを指定してリストア(修復)を実行することで、ドライブの内容がその時点に戻る仕組み。「選択したファイルとフォルダをバックアップ」では、バックアップ対象をファイルの種類で指定したり、個別のファイル/フォルダを指定したりできる。ファイルの種類は「業務ファイル」「ピクチャファイル」など、フォルダでは「マイ ドキュメント」「デスクトップ」などがあらかじめ登録され、簡単に選択できるようになっている。種類をユーザが追加することも可能だ。
バックアップジョブのパターンはいくつでも設定することが可能。パターンごとにスケジューリングによる自動処理を実行できる。スケジュールは、曜日や時間を指定できるほか、「アプリケーションのインストール」や「指定したアプリケーションの起動時」などのイベントをトリガにすることも可能だ。
リストアの方法も、リカバリポイントを指定してドライブ全体を修復する「コンピュータを修復」と、特定のファイル/フォルダを修復する「ファイルを修復」の2種類。「ファイルを修復」では、修復するファイル/フォルダを「ファイルやフォルダ」「リカバリポイント」から検索できる。
そのほかにも、
- バックアップジョブを作成せず、1回だけのバックアップを行う「ワンタイムバックアップ」
- ドライブを丸ごと別のドライブにコピー
- リカバリポイントのコピー
- リカバリポイント内部を表示・修復する「Recovery Point Browser」
などの機能がある。最も基本的な設定は「簡単セットアップ」ウィザードで設定できるようになっている。