ダブルエンジンを搭載した統合型セキュリティ対策ソフト。二つの異なるデータベースでウイルスの侵入を強力にブロックする。「G DATA InternetSecurity 2007」は、インターネットの脅威から身を守るためのさまざまな機能が搭載されたセキュリティ対策ソフト。二つのウイルス検出ワクチンを使った高精度のアンチウイルスをはじめ、ファイアウォール、アンチスパム、ウェブフィルタリング、迷惑メール防止や、不適切な情報への未成年者のアクセスを防止するチャイルドロックなどの機能を備える。P2Pソフト「Winny」を使用不可にすることも可能だ。
アンチウイルスでの最大の特徴は、検出ワクチンを二つ備えている点。日本を含むアジアのウイルスと新種のウイルスに強い「レッドワクチン」、欧米のウイルスや亜種に強い「イエローワクチン」の2種類を併用することで、網の目を狭めてウイルスの検出精度を上げている(いずれか一方だけを使用することも可能)。いずれのワクチンも1時間ごとに更新され、(インターネットに接続していれば)自動的にダウンロードされる。新種のウイルスに対するワクチン開発も迅速で、常に最新のワクチンが高頻度で提供される。
ウイルスチェックは「コンピュータ」「ディスク」「CD-ROM(光学メディア)」「ディレクトリ内」「ブートメモリ」に対して実行することが可能。二つのワクチンによる二重のウイルスチェックが行われる。
電子メールのチェックは、通常のスキャンに加えて、ウイルス署名が有効になる前にメール内の不正プログラムをチェックする「OutbreakShield」機能も利用できる。さらに、スパムメールをフィルタで除去したり、HTMLメールのスクリプト部分を無効化したり、プログラムファイルなどの危険な添付ファイルを削除(リネーム)したりといった機能により、メール経由の脅威を防げる。
Webページからの脅威に対しては「ウェブフィルタ」が用意されている。アダルトや暴力などのサイトをブロックできるほか、ユーザごとにブロックしたいWebサイトを指定することも可能。Webページをスキャンして、ページ内に含まれる特定要素のブロックも行える。ブロック対象は、バナー、ポップアップ、Flash、動画、JavaScript、VBScript、隠れたURLなどを個別に指定できる。
そのほか、子どもに見せたくないWebページを遮断する「チャイルドロック」、外部侵入者から攻撃を受けた場合にインターネット接続を緊急停止できる「不正アクセス防止」といった機能が搭載されている。P2Pソフトの「Winny」を利用できないようにするオプションもある。