わかりやすいユーザインタフェースが特徴のCD/DVD/Blu-ray対応ライティングソフト。「iLife」との連携機能も充実している。「Toast 8 Titanium」は、映像や音声のデータファイルを光学メディアに書き込むためのライティングソフト。CD/DVDのほか、Blu-rayドライブ/メディアに対応する。もちろん、一般的なAV機器でも再生できるオーディオCD、DVD-Video、VCD(ビデオCD)なども作成できる。主な機能は大きく分けて、
の四つ。このうち「コピー」は、ディスクの複製やディスクイメージ作成など、元データが光学メディアの場合の処理を行うためのもので、そのほかの三つは、作成するディスクのフォーマットによってさらに細分化される。「データ」では、ファイルをそのまま光学ディスクに書き込む。「MacOS用」「MacとWindowsのハイブリッド」「ISO 9660準拠」など、選択できるフォーマットは幅広い。画像スライドショウ機能を持ち、Mac OS/Windows両対応の「フォトディスク」を作成することも可能だ。
「オーディオ」では、AIFF/MP3/AAC/WAVEなど、QuickTimeがサポートする音声ファイルを直接取り込める。フォーマットにかかわらず、登録するだけでデータを一括変換するので、簡単にオーディオCDを作成できる。編集機能も充実しており、楽曲ごとの出力レベル調整、ノイズ除去、エフェクトの適用、カットなどを行える。
「ビデオ」では、DVD-Video、VCD(ビデオCD)などを作成できる。DVD-Videoでは、(ドライブが対応していれば)2層記録も可能。読み込める動画データ形式はAVI/MOV/MPEG-4/HDV(1080i/720p)などのほか、「iMovie」HDプロジェクトやDivXなど、非常に幅広い。そのほか、「EyeTV」で録画された映像や、TiVoToGo(日本国内では未発売)対応のDVDレコーダから転送された動画ファイルを利用することも可能だ。
また、DVD-Videoの「VIDEO_TS」フォルダに記録された映像ファイル(VOB)をソースにすることも可能。このとき、DVDメディアの容量にぴったり収まるよう、自動的に映像データを圧縮する「Fit-to-DVD」機能を利用できる。
ハードディスクに保存された映像・画像・音楽ファイルを参照したり、スポットライトによるファイル検索を行ったりできる「メディアブラウザ」もある。フォト/オーティオ/ムービーのデータリストは、それぞれiPhoto/iTunes/iMovieと連携し、これら「iLife」の「ライブラリ」を利用して、効率よく必要なデータにアクセスできるようになっている。
そのほかにも、Mac OS Xで仮想ディスクとして使える「ディスクイメージ」ファイルの作成(「Toast」独自形式のほかDMG、IMG、ISOなどをサポート)、映像・画像ファイルのフォーマット変換、PSPやiPodといった携帯プレイヤーへのファイル書き出しなどの機能を備えている。
「Toast」本体とは別に、独立して動作する関連ツールも付属する。書き込んだCD/DVDの内容をトラッキングし、いちいちディスクをマウントすることなく中身を検索できる「DiscCatalogMaker」、アナログ音源から取り込んだ音声のノイズ除去やレベル調整を行える「CD Spin Doctor」、サンプルデザイン付きのディスクラベル印刷ソフト「DiscCover RE」、DVDやHDへのバックアップをスケジューリングできる「DejaVu」などがある。