「Fastpanel」は、「プログラムの追加と削除」「コントロールパネル」の情報をリスト形式で一覧表示するソフト。標準の“プログラムの追加と削除”などに比べて高速に起動し、アプリケーションの削除や修復をすばやく行える。インストール済みアプリケーションの発行元やファイルパス、レジストリキーなどを確認することも可能だ。

リスト表示されるのは、

• 「プログラムの追加と削除」に含まれるアプリケーションの情報
• （Windowsの）更新プログラム
• 「コントロールパネル」の項目

アプリケーション情報で表示されるのは「プログラム」「発行元」「サイズ」「インストール日」「ファイル名」「レジストリキー」の6項目。各項目でソートすることも可能。リストをクリックすると、該当アプリケーションの関連情報が表示される（関連情報がある場合のみ）。「Fastpanel」からアプリケーションの削除や修復を直接行うことも可能だ。

「更新プログラム」は、標準の“プログラムの追加と削除”からWindowsのアップデートプログラムだけを抽出して一覧表示するもの。「コントロールパネル」では、標準の“コントロールパネル”項目の「名前」「コメント」「ファイル名」「ID」がリストに表示される（一部表示されない項目もある）。「コントロールパネル」の内容をキャッシュファイルに保存することも可能で、次回以降の起動をより高速にできる。

可読性を上げるために、表示リストにグリッドやストライプ（行塗り分け）を付けることも可能。アプリケーションのアイコンを表示させることもできる（初期状態では非表示）。

うれしいのは、コントロールパネルの一項目である「プログラムの追加と削除」を、タブを切り替えるだけで表示できるところ。インストールしたソフトが多くなると、コントロールパネルから「プログラムの追加と削除」を開く際に結構待たされる。あれこれ数多くのソフトをインストールしている筆者としては、待ち時間の短縮はとても便利だと感じた。さらに、次回の起動をもっと速くしてくれるキャッシュ機能も搭載しているので、何度も試行錯誤しながら設定をするときにはありがたい。

いざというときにイライラを軽減してくれる“高速コントロールパネル”として、パソコンに入れておいて損はない。

開発中に苦労した点
アプリケーションの一覧では、更新プログラムを別の画面に表示するようにしました。通常プログラムと更新プログラムの判別方法がよくわからず、分類の規則を作成するのに苦労しました。また、コントロールパネル部分の読み込みを高速化するために、キャッシュファイルを使うように工夫しました。アイコンなどもキャッシュに保存しますので、2度目以降の起動はかなり速いと思います。

ユーザにお勧めする使い方
標準のものに比べると、驚くほど起動が速いので、ソフトをよく入れ替える方にはぜひお勧めです。

今後のバージョンアップ予定
多言語対応しようと思っています。