自動編集機能「Magic Tool」の強化で、さらに使いやすくなった高機能ビデオ編集ソフト。「PowerDirector」は、多彩な機能と高い操作性が特徴のビデオ編集ソフト。MPEG/AVIなどの動画ファイルを編集・出力できる。新バージョン「6」では、動作環境としてWindows Vistaに対応したほか、PiP(Picture in Picture)機能の強化、字幕挿入ウィザードの追加など、数多くの機能強化・追加が行われた。
ユーザインタフェースでは、初心者にもわかりやすいストーリーボード方式と、中・上級者に使いやすいタイムライン方式の双方が用意されている。エフェクトの適用など、タイムライン方式の方が使いやすい場面では自動的に編集画面が切り替わる。HD解像度(720p/1080i)の編集もできる。読み込みだけでなく、HD解像度のファイル出力も可能だ。
「PowerDirector」シリーズの特徴的な機能で、ソフト側で自動的に判断してエフェクトや編集が施される「Magic Tool」は、新バージョンで大幅に強化された。入力された動画に応じて自動的にカット編集を行う「Magic Cut」、静止画にパン/ズームなどの動きを適用し、動画風に変換する「Magic Motion」、手ぶれやホワイトバランス、赤目補正といった撮影時のミスを自動的に修正する「Magic Fix」に加え、新たに、
- コントラストや明るさ、逆行補正などを自動的に行う「Magic Clean」
- ウィザード形式でほとんどの編集を自動的にこなす「Magicウィザード」
が搭載された。さらに、メインの動画にサブの画像を重ね合わせるPiP(Picture in Picture)では、サブ画面に動きを加えるモーションパスや、マスキングなどを利用できるようになった。
字幕挿入ウィザードは、新たに搭載された機能。表示開始時間、終了時間、表示したい文字列などの指定により字幕を設定できる機能で、字幕のフォントや文字色、文字サイズなどはユーザが自由に設定できる。タイトル機能では、あらかじめデザインされた豊富なテンプレートを用いて、見栄えのよいタイトルを簡単に作成できる。画面内に表示できるタイトルの文字数にも制限はない。
キャプチャ機能では、DVキャプチャ、アナログキャプチャのいずれにも対応するほか、新たにDVDビデオからのダイレクトキャプチャも行えるようになった。キャプチャと同時にタイムコードなどの文字情報を画面内に挿入することも可能。もちろん16:9ワイド画面でのキャプチャにも対応する。
出力では、iPod/PSP専用のプロファイルを新たに搭載。ワンタッチでこれら携帯機器向けのMPEG-4ファイルを作成できるようになった。MPEG-4 AVCに加え、AVI(DivX含む)、MPEG-1/2、WMV、RealVideo、QuickTimeなど、数多くの形式に対応する。HD解像度の出力ではMPEG-2、MPEG-4 AVC、WMVの各形式に対応。さらにDV形式に加え、HDV機器への直接出力も可能になった。
そのほか、YouTubeへの動画の直接アップロードや、テンプレートを用いたスライドショウの自動作成なども可能だ。
【編集部から】本稿は製品リリース前のRC版をもとに執筆されています。そのため、実際の製品とは機能などが異なる可能性もあります。あらかじめご了承ください。