システムを二重化することで、障害発生時にすばやく復旧できるようにするバックアップソフト。Windowsを停止させることなく、バックグラウンドでバックアップが行える。「PowerX StandbyDisk 4」は、健全な状態のハードディスクの内容を別のハードディスクに完全コピーし、万が一の障害に備えるためのバックアップソフト。バックアップ先のハードディスク(スタンバイディスク)には、元のディスクのパーティション構成を含めたすべての情報が複製される。ハードウェア障害などの理由により1台目のハードディスクが故障しても、ディスクをつなぎ替えるだけですぐさまパソコンを再稼動させることができる。
「PowerX StandbyDisk 4」は、パーティションをイメージファイル化するタイプのバックアップソフトとは異なり、バックアップ元のディスクとまったく同じ構成を、スタンバイディスク上に作成する。ブートセクタやパーティション構成なども完全に複製され、スタンバイディスクの内容は(同期時の)バックアップ元ディスクと同じものになる。
障害が発生した場合、スタンバイディスクを(ケーブルを繋ぎ替えるなどして)アクティブディスク(システム起動用ディスク)として接続すれば、そのハードディスクから直接、起動できるようになる。当然、バックアップ元のハードディスク(旧アクティブディスク)から起動した場合とまったく同じ環境が再現される。例えば、ハードウェア障害でアクティブディスクが使えなくなったとしても、ディスクを接続し直して再起動するだけでよい。
バックアップを行うには、はじめにバックアップ元のディスク(アクティブディスク)とスタンバイディスクを指定する。ディスク全体だけでなく、パーティションごとにバックアップすることもできる。パーティション容量を同一にできるのはもちろん、容量を変更してバックアップを行うことも可能だ。スタンバイディスク側の容量が大きい場合は、現在のディスク内容はそのままに、大容量のハードディスクに引っ越すことができる。
バックアップ後に、バックアップ元の内容を変更した場合は「スタンバイディスクの同期」を実行すればよい。同期対象は、前回同期した時点からの変更部分だけとなる。同期は手動のほか、決められたスケジュールに従った自動実行で行うことができる。
通常、スタンバイディスク内のバックアップしたパーティションにはドライブレターが割り当てられず、アクセスできない。アクセスしたい場合は、「PowerX StandbyDisk」のエクスプローラ機能を利用する。ファイル/フォルダ単位でアクセスすることが可能で、スタンバイディスクからファイル/フォルダ単位で復元することもできる。