指定フォルダの内容を定期的にコピーする常駐型バックアップソフト。最大9世代までの世代バックアップやミラーリングも可能。「超簡単バックアップ2」は名前の通り、簡単な操作が売り物のバックアップソフト。メイン画面には、左側にバックアップ先の登録リストが、右にフォルダのツリービューが並ぶ。設定は基本的に、バックアップ元/バックアップ先のフォルダを指定するだけでよい。バックアップ元に複数のフォルダを選択したり、他のフォルダへ切り替えたりといったこともその場で行える。バックアップ対象をファイルタイプ(拡張子)で指定することも可能。Outlook Expressのメールデータフォルダをボタンひとつでバックアップ元に指定する機能もある。
バックアップは、「設定完了・実行」ボタンのクリックで直ちに開始される。以降はタスクトレイに常駐し、「保存周期設定」にもとづいて定期的にバックアップを実行する。メイン画面の「今すぐバックアップ」ボタンで、任意時点でバックアップを実行したり、トレイアイコンから定期バックアップを一時的に停止したりといったことも可能だ。
バックアップ先に指定したフォルダには、バックアップ設定名と同名のフォルダが作られ、さらにその下に「Sedai_1」「Sedai_2」……と世代ごとのサブフォルダが作られる。例えば、バックアップ元に“C:\sample\backup\”、バックアップ設定名に“backup_1”バックアップ先に“D:\”を指定すると、実際のバックアップ先は、
- D:\backup_1\Sedai_1\C\sample\backup\”
などとなる。世代でフォルダ分けされる上、バックアップ元のフォルダ構造が再現されるため、復元時にも階層構造を簡単に理解できる。バックアップ時のオプションはきめ細かく設定できる。
- バックアップ開始時にボリュームラベルをチェックする
- パソコン操作時には(バックアップの実行を)一時停止
- 定期的に自動バックアップを行う(周期は分単位で指定できる)
- 保存方式(バックアップ/ミラーリング)
- バックアップで保存するする世代数(最大9世代)
- タイムスタンプの誤差のチェック
- エラーが発生したファイルを無視する/無視しない
- 不正なファイル名を無視する/無視しない
- ログファイルの出力
「バックアップ開始時にボリュームラベルをチェックする」では例えば、リムーバブルメディアを対象としたバックアップの際に指定しておくと、意図したメディア以外のデータをバックアップせずに済む。「パソコン操作時には一時停止」は、マウスやキーボードなどの操作中は一時的に処理を止めるというもので、ユーザがパソコンを使っていないときだけバックアップが実行される。