「テキストみるみる」は、エクスプローラの表示メニューで「縮小版」を選択した際に、テキストファイルの内容をサムネイル形式で表示するシェルエクステンション。表示モードが「縮小版」以外のときは、エクスプローラバーの「詳細」セクションにテキスト内容をプレビュー表示する。

機能は非常にシンプル。画像ファイルのサムネイル表示のように、フォルダに含まれるすべてのテキストファイルの内容の冒頭をプレビューで表示する。プレビュー用フォントの種類やサイズはユーザが自由に指定できる。プレビュー表示される文字数は、文字サイズによって変わる（最大で300文字まで）。

シェルエクステンションとして動作するので、スタートメニューやショートカットなどから起動する必要はない。インストールするとエクスプローラの機能が自動的に拡張され、ユーザは特に意識せずに利用できる。（エクスプローラ以外の）他のアプリケーションでも、エクスプローラのサムネイル表示機能を利用しているものなら、テキスト内容がプレビュー表示されるようになる。

Shift JISやUnicodeはもちろん、EUC、UTF、簡体中国語（GB2312）といったさまざまな文字コードに対応する。テキストファイルごとに文字コードを自動認識し、ほとんどの種類のテキストファイルを正確に表示できる。

「テキストみるみる」を使えば、テキストファイルを開かずに内容を確認できるので非常に便利。動画ファイルのプレビュー表示のように待たされることもなく、瞬時にプレビュー表示されるのもよい。

表示文字数が300文字までという制限があるが、テキストファイルの内容を確認するのが目的ゆえ、まったく問題はない。上級者向けになるが、サムネイル表示の大きさを変更することも可能だ。レジストリの書き換えや、「PowerToys」を利用することで変更できる。

メールやメモ書きなど、テキストファイルを作成する機会は意外に多い。ファイル名だけを頼りにファイルの内容を把握するのは大変なのが、多くのユーザの実状だろう。テキストファイルを扱うことが多いユーザにお勧めしたいソフトだ。

日本語はもちろん、中国語、韓国語、アラビア語などなど、コンピュータの世界に存在するさまざまな文字情報に対応しており、テキストファイルごとに文字コードを自動認識する機能が備わっているのも優れた機能のひとつです。たかがテキスト、されどテキスト。「テキストを表示しているだけじゃないか」と思われるでしょうが、隠れたところで結構苦労しています。

電子メールに使うテキストアート（絵文字）も一目瞭然。デスクトップに直接テキストファイルを保存すれば、付箋紙のように使うことも。テキスト検索で検索された多数のテキストファイルを、エディタで一つひとつ開いてさらに探し出すなんてことはこれでオサラバ……汎用性が高いテキストファイルだからこそ、さまざまな応用ができるシステムユーティリティ、それが「テキストみるみる」です。