指定したWebページをあらかじめ“録画”(巡回してダウンロード)し、オフライン環境でも閲覧できるようにするソフト。巡回のタイミングは1分単位で細かく指定できる。「Auto Web Recorder for Windows Mobile」は、指定したWebページを自動巡回してダウンロードするソフト。ダウンロードした内容は、オフラインで閲覧できる。Windows Mobile 5.0が動作するスマートフォンやPDAで動作し、ブロードバンド接続に比べて速度が遅くなりがちなPHS/携帯電話のワイヤレス接続でも、快適なWebブラウズ環境を実現する。
「Auto Web Recorder」では、巡回/ダウンロードのことを「録画」と呼ぶ。録画は、ユーザが手動で開始できるのはもちろん、あらかじめ指定したスケジュールで自動実行させることも可能。スケジュールでは、曜日と1分単位での開始時刻を指定でき、毎週の繰り返し指定もできる。ネットワーク接続ではプロキシを利用できるほか、PHSのダイヤルアップ制御も可能だ。
巡回対象のWebサイトは「チャンネル」と呼ばれるグループで分類される。チャンネルは四つあり、標準状態では「ニュース」「エンジョイ」「ビジネス」「マイチャンネル」という名前が設定されている。いずれのチャンネルにも、あらかじめWindows Mobileでブラウズするのに向いたサイトがプリセット済みで、巡回したいサイトのチェックボタンをONにするだけで使いはじめることができる。
ユーザが新たなサイトを登録したり、登録済みサイトのURLを変更したりすることも、もちろん可能。巡回対象サイトを登録する際はチャンネル分けを行う。巡回スケジュールはチャンネルごとに設定することが可能で、似たようなスケジュールで巡回したいサイトを同じチャンネルに登録しておけばよい。
録画できるのは、
- 指定したURLのページ
- 指定ページからリンクされたページ/ファイル
リンクは最大3階層までを対象にすることが可能。「外部リンクのページ/ファイルは録画しない」といった指定もできる。さらに、ファイルサイズによる制限をかけることも可能。1ファイルのサイズやサイト内のファイルサイズ合計の上限を設定して、巡回させられる。静止画、動画、音声といったファイルタイプごとに録画する/しないの指定もできる。そのほか、チャンネルごとの総ファイルサイズ制限や、ダイヤルアップネットワークの接続時間制限も設定することが可能だ。録画したファイルは、Webブラウザで閲覧できる。ブラウザを起動すると、録画済みサイトの一覧が表示され、サイトを選択すれば、すぐに録画したファイルを閲覧できる。対応するブラウザはPocket Internet Explorer、Opera Mobile、NetFrontなど。「Auto Web Recorder」から標準のブラウザを起動できるようになっている。
録画ファイルの保存先は、デバイス内のメモリはもちろん、miniSDなどの外部メモリに変更することもできる。