ソニーの「OpenMG」とマイクロソフトの「Windows Media DRM 10」の二つのデジタル著作権管理方式に対応したオーディオソフト。「BeatJam 2007」は、携帯型音楽プレイヤーとパソコンとの間で楽曲データを転送できるデジタル音楽管理ソフト。二つのデジタル著作権管理方式を利用することができ、複数メーカーの音楽プレイヤーに対応する。搭載する機能は大きく分けて四つ。
- CDからの楽曲取り込み
- 音楽配信サイトから楽曲購入(ダウンロード)
- 楽曲データを携帯型音楽プレイヤーに転送
- 楽曲データの管理
CDからの楽曲取り込みは、CDの楽曲をデジタルデータとしてパソコンに保存する機能。MP3/WMA/WAVといった一般的な形式はもちろん、ATRAC/ATRAC Advanced Loslessコーデックにも対応する。ATRAC3コーデックを使用するプレイヤーを使う場合でも、パソコンからの転送時に再エンコードの必要がない。GracenoteのCDDBにも対応し、曲を取り込む際、アルバム名、曲名、アーティスト名などが自動的に登録される。CDから音楽プレイヤーに楽曲を転送する場合、他の同種のソフトではいったんパソコンに音楽データを保存する必要があるが、「BeatJam 2007」では、CDから音楽プレイヤーにダイレクトで楽曲を転送することが可能。ワンクリックですべての転送が終了し、極めて容易に楽曲転送を行うことができる。
大きな特徴が、2種類のデジタル著作権管理(DRM)方式に対応すること。マイクロソフトの「Windows Media DRM 10」とソニーの「OpenMG」の両方を扱うことができる。多くの同種ソフトは1種類のDRMにしか対応しないため、利用できる配信サイトや転送できる音楽プレイヤーが限られるが、「BeatJam 2007」ならば、1本で携帯電話とウォークマン、gigabeatのすべてを利用するといったことが可能だ。
楽曲データの転送時には、接続されたプレイヤーの機種に合わせてデータ形式が自動的に変換される。例えば、MP3で録音されたデータをATRAC対応機器に転送する場合、ソフトが自動で対応形式を判断し、MP3→ATRACの変換を行いながら楽曲を転送する(ただし、DRMが変わるような変換は行えない)。
楽曲の管理機能では、アルバム別、アーティスト別、曲名別といった一般的な方式はもちろん、再生回数の多い/少ない順、最近転送した順などでソートすることも可能。独自のプレイリストを作成したり、(音楽プレイヤーがプレイリスト再生に対応する場合には)プレイリストをプレイヤーに転送したりする機能もある。