「ユニライター」は、テキストを“オブジェクト”として扱うことで、文字列を自由にレイアウトし、印刷できるユーティリティ。テキストオブジェクトは、フィールドにテキストを入力するだけで作成することが可能で、

1. オブジェクトがない部分を右クリックして「テキスト新規作成」を選択
2. 入力フィールドにテキストを入力

配置したテキストオブジェクトに対しては、文字のサイズ、色、フォントの変更が行える。文字サイズではポイントを自由に指定することが可能。ツールバーまたはショートカットキーから設定できる（ツールバーから変更する場合は12〜144ポイントの範囲のみ）。文字色は黒/赤/青/白など、計16色から選択できる。フォントは、パソコンに登録されているものであれば利用できる。

文字装飾も設定できる。設定できるのはボールド/イタリック/下線/打ち消し線の4種類。もちろん複数の装飾を同時に設定することが可能だ（縦書きのテキストに下線/打ち消し線を指定しても（連続する）縦向きの線にはならず、1文字ごとに横方向の下線/打ち消し線が付く）。

文書表示エリアは、20〜500%の範囲での拡大・縮小表示が可能。文字入力の最中であっても、ツールバーのボタンから自由に拡大・縮小できる。

基本的に、パソコンにインストールされているフォントはすべて利用できる。文字の大小や色の変化をつけることで、シンプルな操作性とは裏腹に表現の自由度は格段に高い。ユーザの工夫次第で、幅広い用途に活用できるソフトといえそうだ。

会社で月次目標を掲示したり、店舗で販促POPや値札を作成したりする際などに、手軽にテキストオブジェクトを作成・印刷できるソフトは案外少ない。「ちょうどいい」ソフトが見当たらず、日ごろ、複雑な機能を持つソフトで仕方なくこうした作業をしているというユーザは、一度試してみてはいかがだろうか。

1. どこにでもテキストを書ける
2. どんな文字でも描ける

開発中に苦労した点
ユーザが混乱しないようなシンプルなレイアウト、機能は最小限に、を目標にしていますが、その目標と現実とのアンマッチでしょうか。そしてユーザが必要とする機能は何なのか？　という点です。ソフト開発上の苦労といえば、すべて苦労でした。いま思えば、プリンタ情報の取得、プリンタ変更への対応、ビュー更新時のウィンドウへの負荷の軽減策など……。

ユーザにお勧めする使い方
ユニークな文字で奇抜なデザインの「ユニライターフォーム」を作成してもらえること。Windowsのクリップボードの内容を、編集ダイアログボックスに貼り付けできます（これはWindowsの機能）。ドラッグ＆ドロップで、テキストファイルと「ユニライター」ファイルを投入できますので、この機能も利用してもらいたいです。ビューと編集ダイアログボックスで投入OK、無効なファイルはメッセージを表示して拒否します。

今後のバージョンアップ予定
「ユニライター」最大の弱点は絵が扱えないこと。今後、絵が扱えるように力を入れます（まだデザインが決まらないのです）。どのような形で絵が扱えるようになるかわかりませんが、絵が扱えるようになれば、晴れてメジャーバージョンアップします。