「KH DeskKeeper 2007」は、デスクトップ上のアイコンの配置を記憶/復元できる常駐型ユーティリティ。意図せずアイコンを動かしてしまった場合でも、簡単に元の配置に戻すことができる。アイコン配置の記憶方法は2種類。

• 配置の保存（現在のデスクトップ状態をそのまま記憶する）
• 配置に名前を付けて保存（名前を付けて記憶する）

設定はディスプレイの表示解像度ごとに保存されるため、解像度に応じたレイアウトの使い分けが簡単に行える。設定から復元するにはリストで登録名を選択する必要があるが、このリストも解像度に応じたものだけが表示されるようになっており、「異なる解像度用に設定したものを誤って選んでしまう」といった心配はない。

アイコン配置の記憶/復元以外にも、

• （アイコンを）等間隔に整列
• 最新の情報に更新
• アイコン表示の修復

オプション設定として、

• パソコンの起動時や解像度を変更した際に自動で復元を行うかどうか
• 終了時に自動で設定を保存するかどうか

一方、デスクトップにはアイコンをほとんど置かない質だが、世の中にはデスクトップがアイコンだらけという人も多い。おそらくは筆者の机と同じで、どこに何があるかはきちんと把握しているのだろう。もしこの「決まりごと」が崩れれば、当然気分は落ち着かず、日々の仕事に多少なりとも影響を及ぼすはずだ。

そこで「KH DeskKeeper2007」の出番だ。思うがままに並べたアイコンの居場所を記憶するため、万一勝手にいじられて場所が変わろうとも、即座に「あるべき場所」へと復帰させてくれる。

複数の設定を保存したり、ディスプレイの解像度に応じて設定したりできる点もユニークだが、筆者としてはコマンドラインから操作できるのがうれしい。ソフトの性質上、人によってはごく稀にしか使わないと思われるものをタスクトレイに常駐させることなく、少しでも空きメモリを確保できるからだ。もちろん、いざというときすばやく使うためにも、コマンドのショートカットを作ってデスクトップに置いておくのがよいだろう。

開発中に苦労した点
64bit版プログラムを開発する技術研究など、いろいろな新機軸の盛り込みが主な作業となっています。

ユーザにお勧めする使い方
「KH DeskKeeper2007」は、常駐のほかコマンドライン制御で処理だけを行うこともできます。昨今の環境ではあまり気にならないものとはいえ、常駐によるメモリの消費を避けるために利用することができます。

今後のバージョンアップ予定
Unicode対応などのため、Windows 98/Meでは動作させることができなくなってしまいました。このため、旧版の公開も引き続き行っていますが、旧版を一定のリフレッシュを行った上で統合し、どちらにも対応できるバージョンとして公開できればと思っています。