筆者は机周りの整理整頓というのが嫌いで、当面使いそうな資料などは積み上げておくタイプである。一見乱雑だが、どこに何を置いておくかはほぼ決まっているので、あまり困ることはない(たまにしか使わないものをうっかり紛れ込ませて、時に慌てふためくこともあるが)。一方、デスクトップにはアイコンをほとんど置かない質だが、世の中にはデスクトップがアイコンだらけという人も多い。おそらくは筆者の机と同じで、どこに何があるかはきちんと把握しているのだろう。もしこの「決まりごと」が崩れれば、当然気分は落ち着かず、日々の仕事に多少なりとも影響を及ぼすはずだ。
そこで「KH DeskKeeper2007」の出番だ。思うがままに並べたアイコンの居場所を記憶するため、万一勝手にいじられて場所が変わろうとも、即座に「あるべき場所」へと復帰させてくれる。
複数の設定を保存したり、ディスプレイの解像度に応じて設定したりできる点もユニークだが、筆者としてはコマンドラインから操作できるのがうれしい。ソフトの性質上、人によってはごく稀にしか使わないと思われるものをタスクトレイに常駐させることなく、少しでも空きメモリを確保できるからだ。もちろん、いざというときすばやく使うためにも、コマンドのショートカットを作ってデスクトップに置いておくのがよいだろう。
(福住 護)