「Custom Clock Maker Pro」は、背景画像、文字盤、針、枠（フレーム）といったパーツを組み合わせて、オリジナル時計を作成できるソフト。背景画像にはユーザが自分で撮影したデジカメ写真など、好みのものを使える。作成できる時計の形状は円または楕円。最大256×256ピクセルのサイズの時計を作ることができる。時計は、単独で動作するEXEファイルとして出力される。

メイン画面は、「画像」画面と「時計」画面をタブで切り替える方式。「画像」画面では背景となる画像を「リサイズ」や「回転」させて、時計の形に「クロップ」（切り出し）する。リサイズでは補間法を「再近傍法」「バイリニア」「バイキュービック」「ラグランジェ」「Bスプライン」「ミッチェル」から選択できる。回転では左右90度回転、角度を指定しての回転、上下左右の反転を行うことが可能だ。

「時計」画面では、背景に文字盤や針、枠を重ねて、時計のデザインを作る。文字盤は、画像で用意されているパーツから選択できるほか、フォント指定による文字盤を指定することもできる。フォント指定の場合はアラビア数字、ローマ数字、漢数字を、正立または放射で配置することが可能。「◆」「♪」のような記号なども使える（この場合、文字の置き方は「放射」となる）。針は形状と「時針・分針」「秒針」の色を指定できる。

完成した時計は、（ランタイムなどを必要としない）単独で動作するEXEファイルとなる。時報や、指定時刻にメッセージやアラーム音で知らせてくれるアラーム、時刻合わせなどの機能が搭載される。さらに、半透明にして重なったウィンドウを見えるようにしたり、秒針の動きを1秒刻みではない「音叉時計」にしたりすることも可能だ。

外枠や文字盤、針といったパーツが豊富に用意され、好みのデザインを簡単に作れるのが特徴。まず、これだけあれば十分だと思えるのだが、その気になれば針の形状までユーザが定義できてしまう。しかも、定義ファイルはテキストなので、画像を作るのに自信のない人でもできてしまうからすごい。

できあがった時計は単体で動くEXEファイルなので、会社のパソコンに置いてみたり、友人に上げたりといったことも自在。アラームや時刻合わせ機能を備えるのもポイントだ。時計ソフトを使おうという人の多くは、時刻表示だけでなく、この二つの機能を求めているのだと思うが、自分の作った時計を「実用に使える」のは、とてもうれしいことだろう。