4分割画面が特徴の高機能ファイル管理ソフト。ファイル名の一括変換、ファイルビューアなどの機能がある。「Mebiusbox」は、四つのファイルリストを一度に表示できるファイル管理ソフト。基本の4分割画面のほか、縦に2分割〜4分割、横に2分割〜4分割のレイアウトを選択することも可能で、計7パターンから画面レイアウトを選べる。四つのファイルリストそれぞれに対して、デフォルトで開くフォルダを設定したり、表示項目をカスタマイズしたりといったことも可能。すべてのコマンドにキーを割り当てられるのに加え、多くの操作をコマンド入力から実行することが可能で、特にキーボードによる操作に配慮されている。
メイン画面内には、四つのファイルリストのほかに「フォルダツリー」「プレビュー」「外部コマンド」の各パネルを表示させることができる。「プレビュー」は、選択された画像ファイルを表示するもの。BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFF/ICO/TGA/PCXの8形式に対応する。Susie Plug-inにも対応し、プラグインを導入することで読み込み可能な形式を増やせる。「外部コマンド」はアプリケーションを登録しておくことのできるランチャ。さらに「プレビュー」とは別に、テキストや画像、HTMLなどに対応した内蔵ビューア機能もあり、メイン画面からモードを切り替える形で利用できる。
キーボードからの操作が重視されていることも特徴のひとつ(もちろんマウスでも問題なく使える)。上下のカーソルキーでファイルの移動、スペースキーで選択/選択解除を行えるほか、コピーや削除からファイルの属性変更といったコマンドに至るまで、さまざまな操作をキーボードで行える。
ファイルコピーのような頻繁に使用する操作は、ダイレクトにキー入力で呼び出し、それ以外の操作はコマンド入力ボックスを呼び出して入力する。コマンド入力ボックスはインクリメンタルサーチを備えたポップアップメニューと連動するため、コマンド名を数文字入力するだけで実行したい機能を選ぶことができる。
「ブックマーク」「登録フォルダ」という、フォルダ指定の支援機能もある。ブックマークが一般的な「よく使うフォルダを登録しておく」もので基本的にマウスで操作するのに対し、「登録フォルダ」はキー操作によるフォルダ移動のほか、コピーコマンド実行時にポップアップメニューからコピー先を指定できるといった違いがある。
ファイル名を一括変換することも可能。文字列+連番といった形でのリネームに加え、現在のファイル名から任意の文字数だけを削除したり、ファイル名の一部だけを置換したりといったこともできる。
そのほかにも、特定の文字を含むファイルをまとめて選択できる「ファイルマスク選択」、連番ファイル/連番フォルダの作成、アーカイブファイルの操作なども可能。アーカイブ形式はLZH/ZIP/CAB/7z/TAR/BZ2/TGZに対応する。