Webページのアクセシビリティをチェックし、問題点を指摘してくれるソフト。「ハンディを持つ人にとっても使いやすいかどうか」などを確認し、修正できる。「WebInspector Pro」は、Webページのソースをチェックして、アクセシビリティを診断してくれるソフト。問題点の解説表示機能はもちろん、ソースコードの問題個所をその場で編集したり、プレビューを確認したりといったことができる。
メイン画面は上下の2ペイン構成。上段はHTMLソースの編集エリア。HTMLタグ挿入用の各種コマンドが用意され、HTMLタグを直接編集できる。編集エリアの表示(タグや属性値の文字色など)や、挿入タグはオプションで変更することができる。下段は「ユーティリティエリア」と呼ばれ、
- アクセシビリティチェック
- イメージ一覧
- プレビュー
- ガイドライン
の四つの機能を備える。機能はタブで切り替えられる。「アクセシビリティチェック」はその名の通り、HTMLファイルが万人にとって使いやすいかを確認できる機能。実行すると、問題個所と「何が問題か」が具体的にリスト表示される。問題点の重要度は「修正必須」と「場合により問題あり」に分類されるほか、ソースコードの行番号、ガイドライン(富士通ウェブ・アクセシビリティ指針に準拠)の項目番号などが表示される。チェックで使用するガイドラインの種類やチェック項目はオプションで自由にカスタマイズできる。
結果リストの項目をクリックすると、編集エリアのカーソルがソースの問題個所にジャンプして、直ちにソースコードを編集できる仕組み。Webブラウザを起動して、問題個所を含むページをプレビューすることも可能だ。ページ上の該当部分には枠線が点滅表示し、問題個所を容易に確認できる。
「イメージ一覧」は、HTMLファイルから参照されている画像の「ソース上の行番号」「画像ファイル名」「代替テキスト(ALTタグ)の内容」「ファイルのパス」を一覧表示するもの。任意の画像のプレビュー表示や、代替テキスト編集などを行うこともできる。
「プレビュー」では、現在読み込んでいるHTMLファイルをプレビュー表示する。「ガイドライン」は、アクセシビリティチェックの基準となる「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」を表示するものとなっている。
そのほかにも、
- ガイドラインチェックの結果をHTML化してブラウザで表示
- HTMLソースの印刷
- ColorSelector
といった機能がある。ColorSelectorは、文字色と背景色を指定して読みやすさをチェックするためのもの。ColorSelectorでチェックした文字色/背景色のセットは「選択済み色一覧」に登録することが可能。一度登録しておくと、以後は一覧からのワンクリックでカラーコードをエディタ部に挿入できるようになる。