簡単な操作で、ハードディスクの保守・管理を行える統合ディスク管理ソフト。「ドライブジーニアス」は、使用するにつれて発生の可能性が増すハードディスクの問題を診断し、解決するためのソフト。15種類のツールが用意され、問題に応じた修復を手軽に行える。Ver.1.5ではUniversalアプリケーションになり、Boot CampおよびIntel搭載Macintoshに対応した。
メイン画面上部には「修復」「複製」「切り刻む」などのわかりやすいアイコンが並び、利用したい機能をすぐに見つけられる。ボリューム/ドライブが複数存在する場合は、作業対象をあらかじめ指定して、機能を利用する。
「複製」では、ボリューム/ドライブを丸ごと他のドライブにコピーすることが可能。デバイスコピー方式のため、設定はそのまま引き継がれる。スタートアップドライブをバックアップした場合は、コピー先のドライブからOSを起動することもできる。ボリュームの複製後、コピー先ドライブに空き容量があれば、空き部分を統合してボリューム容量を拡大することも可能だ。
「切り刻む」は、ボリューム/ドライブ全体のデータを消去し、復旧を困難にする機能。ハードディスクを破棄する際などに、個人情報の漏えいを防止できる。消去方式は、アメリカ国防総省の基準に準拠したものが採用されている。
ボリューム/ドライブをセクタ単位でチェックし、安定性を測定する「スキャン」も用意されている。ドライブ上のさまざまなブロックを読み取り、エラーがないかを確認できる。不良ブロックが発見された場合はレポートが表示される(不良ブロックの除去は行わない)。
上級者向け機能としては「セクタ編集」がある。ボリュームのデータをバイナリレベルで閲覧・編集できる。通常では編集できないファイルテーブルなどの書き換えも可能だ。
そのほか、「ボリュームのデフラグ/フォーマット」「ベンチマークテスト」「リパーティション」「S.M.A.R.T状態の表示」などの機能を備えている。