Windowsを起動したままハードディスク全体を丸ごとコピーできるソフト。ウィザードを備え、はじめてでも簡単に使える。「LB コピー コマンダー」は、ハードディスクやパーティションに含まれるデータを、他のハードディスクに直接コピーできるソフト。コピー時にパーティションサイズを変更することも可能。より容量の大きなハードディスクへの乗り換えも簡単に行える。新バージョン「9」では、差分コピーのほか、コピー処理を作業リストに従って自動で行う「仮想モード」が追加された。IDE(BigDrive対応)/SCSI/シリアルATA/USB/IEEE 1394などのハードディスクに対応する。
大きな特徴は、Windowsを起動した状態でハードディスクを丸ごとコピー(ホットコピー) できること。一般的なコピーソフトでは、システムをコピーする際にいったんWindowsを終了させる場合が多いが、「LB コピー コマンダー9」では、その必要はない。Windowsのシステムファイル(スワップファイルなど)をスキップしてコピーすることで、コピーを高速化させることもできる。
新バージョンでは、新たに差分コピーに対応。以前のコピーでフルバックアップを行った場合、その後に変更された部分だけをコピーすることが可能。2回目以降のバックアップ作業に掛かる時間を大幅に短縮できる。
さらに「仮想モード」も搭載された。処理内容の設定段階ではリスト登録だけを行い、実行はしない。最後に、リストに含まれる処理を一括して実行する。複数のコピー作業を連続して行う場合でも、いちいち処理を待つことなく処理設定を行える。作業終了後にWindowsを自動でシャットダウンさせることも可能だ。
利用できるコピータスク(モード)は5種類。
- ワンクリックウィザード
- ハードディスクのコピー
- ハードディスクのスケジュールコピー
- パーティションのコピー
- パーティションのスケジュールコピー
「ワンクリックウィザード」は、マウスクリックだけでコピーを実行できる初心者向けの機能。「ハードディスクのコピー」では、ファイルシステムを確認しながら、全セクタをコピーすることが可能だ。対応するファイルシステムはFAT16/32、NTFSのほか、HPFS、Linux Ext2/Ext3/ReiserFS、Linux Swapなど。Windowsだけでなく、Linux、BSDなどでもコピーできる。そのほか、パーティションの作成・削除や、フォーマットなどの機能も備えている。「LB コピー コマンダー9」は、64bit版Windowsにも対応している。また、Windows Vista発売後、「Vista対応版」に無償でアップグレードできる。