完成度の高い対戦型花札ゲーム。「こいこい」で女の子と対戦する。女の子たちがフルボイスで喋る。「私立華々学園F1(フリーソフト版)」は、美しいグラフィックとフルボイスが特徴の対戦型花札ソフト。わかりやすいインタフェースで、花札をやったことのない人でもゲームを楽しめる。花札の入門用としても最適。
ゲームの主人公は新聞部の新入部員。部長命令により、学園で人気が高い女学生の私生活を密着取材することになる。「まずは同学年の女子からはじめろ!」と、同じ学年に所属している「松下凛子(まつしたりんこ)」に取材を試みる。凛子は底抜けに明るいムードメーカー。外見や口調に似合わず、家庭的でお節介焼きなタイプだ。
主人公は何とかインタビューをはじめるものの、凛子から「手際が悪い」と呆れられてしまう。結局、凛子がインタビュー内容を自主的に作成することになり、しかも質問するには主人公が花札勝負で凛子に勝つという条件を呑むことに。かくして、凛子との花札勝負がスタートする。
ルールは、一般的な「こいこい」(一部のローカルルールを含む)。プレイヤーの手番では、重ねられる場札と手札が青い枠付きで表示される。さらに、手札を選ぶと「手札を重ねることのできる場札」が黄色く光る。札の見方がわからない人でも、ゲームを進めてゆくことができる。
獲得した取札は、画面の左上から「カス」「短冊」「タネ」「光札」の順で自動的に並べられる。場が進んで取札が増え、役が形作られてくると「完成間近の役」が青色で、「完成した役」は赤色で、また「月見酒」「花見酒」といった追加役のみが完成しているときは黄色で表示される。
勝負は計4ステージ。各ステージの勝利条件は、相手に3回勝つか相手の文数を0以下にすること。勝つと、文数同士の乗算×10Pのスコアが加算される(最大100万点)。役ができたらすぐに勝負してステージクリアを優先してもよいし、「こいこい」して高得点を狙ってもよい。
ゲーム中、右下の告知ウィンドウに赤い花が咲くと、次の勝負が「華々チャンス」となる。「華々チャンス」では、最初の手札の仕込みがルーレット形式で決定される。表向きの札でルーレットが止まると、点灯した3枚が手札に仕込まれる。倍率の書かれた札がある場合は、書かれた倍率が上がったときの得点に追加される。裏向きの札で止まったときには、五光に関連する札が5枚仕込まれる大チャンス。告知ウィンドウに紫の花が咲いたときは、相手が「華々チャンス」となる。
ステージクリアすると、スコアを大量に稼ぐことができるステージ「エクストラゲーム」か「ボーナスゲーム」に突入する。ボーナスステージでは、勝利すると規定枚数(最大10枚)の札がめくられ、追加分の札も役として有効になる。「エクストラゲーム」の場合は、1回だけボーナスステージがプレイできる。
「ボーナスゲーム」には「NORMAL」「SUPER」「HYPER」「PREMIER」の4種類があり、モードごとに定められた回数のボーナスステージを繰り返すことができる(2回戦以降は「華々チャンス」となる)。「SUPER」「HYPER」「PREMIER」ではBGMがヒロインのボーカル付き曲になり、画面左下に歌詞が表示される。