年賀状、暑中/寒中見舞い、クリスマスカードなどの作成・印刷を簡単に行えるはがき作成ソフト。住所録を参照できるDashboard用ウィジェット「宛名職人mini住所録」が同梱されている。「宛名職人 Ver.14」は、“定番”はがき作成ソフト「宛名職人」の新バージョン。宛名面・裏面の豊富なサンプルレイアウト、人名用外字(異体字)を含む人名外字フォント3書体、日本語フォント6書体、欧文・数字フォント101書体などを備える。筆文字だけでなく、手書き風(楷書体、ペン字恋文など)のフォントもあり、用途に応じて使い分けられる。
備えている機能は大きく分けて、
の三つ。起動後に表示されるトップメニューには「差出人登録」「住所録を用意」などの機能一覧がわかりやすいアイコンで表示され、「『宛名職人』で何ができるのか」が一目瞭然だ。各機能の画面では、それぞれの機能に応じた作業の流れが「ガイドパレット」に表示される。ユーザはパレットの指示に従って操作を進めていけばよい。例えば「裏面の作成」では、
- 裏面の基本デザインを「イラスト集」から選択
- 背景を選択
- 画像・文章を設定
- 差出人を設定
という流れで作業を進めてゆく。宛名面の作成では、多彩な種類のはがきに対応。「官製はがき」「年賀はがき」「エコーはがき」「絵はがき(表面の半分に文面が入ったもの)」「往復はがき」などから選択できる。宛名の縦書き/横書きを含め、計27種類のサンプルレイアウトを備えている。裏面は、基本デザインのイラスト集から任意のものを選んで作成できる(ユーザが一からレイアウトすることも可能)。イラスト集には「年賀状」「暑中見舞い」「クリスマスカード」などのほか、忌中を伝える「年賀欠礼状」も用意されている。デザインは、文字中心のものやイラスト入りのものに加え、写真をワンポイントに用いた鮮やかなものもある。
サンプルレイアウトは、そのまま利用できる完成度の高いもの。背景の差し替え、文章・イラストの追加、位置変更などの編集をユーザが加えることもできる。
「住所録」の登録・編集は、カード型の画面で個人単位に行う。検索機能もあり、「複数条件(最大5個)による検索」「データに含まれる単語文字列での検索」を行える。
「住所録」に登録できるデータは、
- 氏名(連名)
- 住所(自宅/会社/その他)
- 連絡先(電話番号)
- 会社名
- 最寄り駅
- 個人情報(性別/誕生日/血液型/写真など)
- メモ(1行表示)/備考(複数行表示)
など、多岐に渡る。年賀状・暑中見舞いなどの差し出し/受け取り履歴を記録することもできる。履歴欄では、「喪中(による欠礼)」の記録や、メールによる送受信の記録も行える。住所録の閲覧は、カード形式のほか、リスト形式で行うことも可能。リストでは、都道府県/性別/誕生月といった条件別のデータ抽出表示も行える。住所データをインポートすることも可能で、CSV/SYLK、「アドレスブック」「Entourage」「携帯ほいほい」「ケータイエディ」などに対応する。
市町村合併後の新住所に対応した「郵便番号」と「住所」の相互変換辞書も備えている。旧住所、新郵便番号のいずれかがわかれば、最新(2006年6月30日時点)の正しい住所データを登録できる。作成済みの住所録(旧データ)を、新住所のデータに一括変更することも可能だ。
印刷では、宛名印刷の印刷対象とするカードの条件設定を行える。条件は「現在選択(編集)中」「リストで一覧表示中」「未印刷」「昨年度の年賀状や暑中見舞いの送受履歴」などから選択できる。
宛名印刷は「一般的なはがき」のほか、「往復はがき」「封筒(長形3・4号/角形2・3号など)」「タックシール(7種類)」に対応。そのほか、FAX送信状・賞状・辞令などの作成・印刷機能を備える。QRコードを印刷することも可能だ。
Dashboard用ウィジェット「宛名職人mini住所録」が付属する。「mini住所録」を使えば、「宛名職人」を起動せずにすばやく住所録を閲覧できる(データ編集は不可)。住所録に登録されたURL/メールアドレスを、ブラウザやメーラに渡して起動させることも可能だ。