「筆自慢2007simple」は、シンプルなインタフェースと使いやすさが特徴の宛名印刷ソフト。ウィザードに従って操作するだけで、住所録の作成からデータ入力、はがきへの宛名の割付までを行える。約600点のイラストテンプレートが付属する。

住所録の作成は簡単だ。25万件の姓名辞書を搭載し、フリガナを入力するだけで、変換候補のリストが表示される。難しい漢字の名前もリストから選択して入力することが可能だ。郵便番号・電話番号辞書では、番号を入力するだけで、市区町村単位までの入力が完了する。

宛先管理機能も強力。宛先に「友人」「親類」「取引先」などの分類を設定して、特定カテゴリーのデータだけを印刷できる。これまでに年賀状や暑中見舞いなどをやりとりした履歴を、宛先ごとに記録することも可能。差出人を10人まで登録できるのに加え、宛先ごとに差出人を設定することが可能で、家族全員でひとつの住所録を利用できる。

デジカメ写真やイラストなどを使って、オリジナルカードを作成することも可能。付属の「画像透過エディター」を使って、指定色または指定個所を透明化するといったことができる。切り抜いた画像を組み合わせて、写真同士を合成することも可能だ。

用意された定型の文章テンプレートは400種類以上。さらにイラスト、レイアウトのテンプレートは年賀状関連だけで110点以上、クリスマスカードや暑中見舞いなどを含めると、計約600点にも上る。

住所録の入力・管理からデジカメ写真の簡単な加工まで、ひと通りの操作を「筆自慢2007simple」だけで行える。いろいろなソフトを買い揃えたり、操作を覚えたりしなくてもよく、特にパソコン初心者には便利だ。

もちろん、パソコンの操作に慣れた上級ユーザにもお勧めできる。ワープロやデータベースソフトなどを使って同様のことはできるかもしれないが、はがき作成ソフトを使った方が簡単で便利だ（特に、宛名のレイアウトや印刷は楽に行える）。ワープロなどと違い、特別な知識や操作は必要なく、誰でも簡単に作業を行うことが可能。わざわざ苦労して宛名のレイアウトを調節する必要もなく、印刷時の失敗を大幅に防ぐことができる。