「TYPE THE 試験に出る英単語」は、大学受験に必須といわれる英単語1,700語を、キータイピングで学習できるソフト。10個の英単語がランダムに出題され、正しい日本語訳を入力できれば正解となる。入力方式は、ローマ字/かなの両方に対応。問題のレベルは0から100まである。

例えば、出題されたのが「actual」の場合、答の選択肢として表示されるのは「現実の（genjituno）」「大切にする（taisetunisuru）」「古代の（kodaino）」（ローマ字入力時）。正しい日本語訳のローマ字「genjituno」を入力すれば正解となる。ローマ字表記はヘボン式など、複数のものに対応する。例えば「じ」は「ji」「zi」いずれでも正解となる（解答欄に表示される綴りは、ユーザがカスタマイズできる）。

解答欄では、次に入力すべき文字が赤く表示され、正しく入力すると青くなる。解答を入力している途中で別の選択肢に変更することも可能だ。

テストの制限時間は、1回（全10問）につき50秒。終了すると採点結果が表示され、採点結果に応じてレベルが上下する。レベル80までは10問中8問以上正解するとレベルが上がり、レベル81以上では9問以上の正解でレベルが上がる。3回連続で不合格となった場合は、レベルがひとつ下がる。

さらに、レベルのアップダウンに関係しない「予習・復習」モードもあり、レベルを自由に指定して学習できる。予習・復習では、制限時間が200秒となる。

レベル6以上になると、一定の確率で「強制復習」モードになることがある。強制復習は、学習の定着度を確認するためのもので、過去に学習した英単語が出題される。強制復習モードに合格できないとレベルダウンする（合格してもレベルは上がらない）。強制復習モードの発生確率は20〜39%で、レベルが高くなるほど確率が上がる。

学習結果の成績は、

• 現在レベル、最高到達レベル
• レベル到達日
• テスト回数（モード別・合否別）
• 現在レベルの最高得点・達成日
• 現在レベルの最速タイム（タイムランク）・達成日

英単語の綴りを書いて覚えることはあっても、意味を書いて覚えることはあまりない。英単語の意味は見て覚えることが多く、「TYPE THE 試験に出る英単語」を使って、日本語読みをローマ字（またはかな）で入力することで、見て覚える以上の学習効果を得ることができると思う。

中学生レベルの英文法がわかれば日常の英会話は困らないといわれるが、語彙が少ないと文章表現の幅が狭くなる。英語を学びたいすべてのユーザに安心して勧められるソフトだ。

タイピングスピードを競うスタンダードなタイピングゲームはすでに秀作が数多く存在していますので、それらとは少し異なったゲーム性を目指して「英単語学習」の要素を取り入れました。

開発に苦労した点
タイピング部分の雛形作成にはかなり時間を要しました。「ローマ字、かな入力ともサポート」「ローマ字入力の場合の複数ある文字入力方法にもバッチリ対応」という点を課題として取り組んでいたのですが、ローマ字入力の部分の対応が面倒でした。また、アニメーションなどの描画技術がありませんでしたので、派手な演出もできないという制約の中で、いかにユーザに楽しんでいただけるかという点を常に意識して作成していました。

ユーザにお勧めする使い方
大学受験用の英単語を題材としていますので、大学受験を控えた学生の方やその再学習をされる方の使用を念頭に置いています。お勧めの書籍と併用していただくと、効果は倍増でしょう。途中で挫折しがちな英単語習得を完遂するための手助けになると思います。また、打ち切りタイムの記録も保存していますので、自己記録を更新することを目標にされることが、記憶の定着、タイピング能力の向上などに繋がると思います。

今後のバージョンアップ予定
いまのところゲーム機能自体の追加などは予定していません。問題の入れ替えは比較的容易ですので、ユーザからのご要望があれば中学生向けのバージョンなどを作成したいと思っています。