「ベビーズダイアリー」は、赤ちゃんの成長を記録するための日記ソフト。システム手帳風のわかりやすい画面で、育児に関するその日の出来事や身長・体重などを記録できる。一日分のイベントを表示したり、日記をHTML出力したりといったことも可能だ。

メイン画面は、システム手帳の見開きページ風デザイン。左ページに一日のタイムスケール、右ページに写真やコメントの表示域が配置されている。タイムスケールは10分単位。フィールドのクリックでイベント登録画面がポップアップし、イベントやコメントを入力できる仕組み。登録画面には「母乳」「ミルク」「離乳食」「排便」「入浴」「睡眠」など、12種類のアイコンが用意され、ワンクリックで入力できる。「睡眠」では時間を、「母乳」「ミルク」では飲んだ量を登録することが可能だ。

通常のウィンドウで一覧できるタイムスケールは2時間分ほどだが、一日分をまとめてみることも可能。「一日表示」機能を利用すれば、大きなウィンドウが表示され、一日分の情報をスクロールなしで見ることができる。データをHTMLファイルに出力する機能や、毎月の身長と体重を表示・グラフ化する機能も備える。

右ページには「画像置き場」と「パパ・ママメッセージ」のエリアが用意されている。「画像置き場」は、画像データを登録して表示できるスペース。対応する画像形式はBMP/GIF/JPEG。「パパ・ママメッセージ」には、コメントやメッセージを入力できる。

検索機能もある。「検索開始」ボタンを押すと「画像置き場」が月間カレンダーに切り替わり、日付のクリックで、当該日の画面を呼び出せる。「その日に何回排泄したか」を自動でカウントし、表示する機能もある。

特に驚いたのがタイムスケールが10分単位になっていることで、それが24時間分用意されている。当然ウィンドウの一画面内に収めるのは難しく、縦にスクロールすることになる。これを普通の日記のように一日分まとめて振り返りながら入力するのは、かなり面倒そう（操作性というよりは記憶力や気分的な面で）な気がするので、常にパソコンを起動しておいて、何かあったら即座に記録していくタイプのソフトではないかと思う。

入力自体はボタンをクリックしたり、コメントを書き込むだけなので特に難しいところはなく、育児や家事の合間にサッと使えそうだ。

入力したデータは「一日表示」画面または「HTML出力」で確認できる。せっかくHTMLで残せるのだから、ページ間にリンクを張って移動できるように、インデックスやカレンダーのページまで自動作成してくれるといいのではないかと思う。

HTMLだからといってサーバで公開するほど親ばか丸出しにする必要もないだろうが、「あなたの成長の記録よ」といってその子が結婚するときにでも渡してあげたりすると、孫の子育ての参考にしてくれるのではないだろうか。

余談だが、「発育入力」モード（身長と体重を入力する画面）に「月齢」という項目があるのを見て、「何で月の満ち欠けが育児と関係あるのだ？」としばらく首を傾げたことを告白します。