「Microsoft はがきスタジオ 2007」は、使いやすさで定評のあるはがき作成ソフト「はがきスタジオ」シリーズの最新版。新バージョン「2007」では、デジカメ写真などからイラストを自動生成する「マジカルスケッチ」、自動で輪郭を切り抜く「マジカルクロップ」機能が追加され、よりオリジナリティ溢れるはがきを作れるようになった。

メイン画面は、大きく左ペインの「操作パネル」、右ペインの「作業パネル」からなる構成。操作パネルには、各種機能が作業手順に従って表示される。作業パネルは、ユーザの選択した機能に応じて、はがきのデザインを表示する“編集エリア”や、細かな設定を行う作業ウィンドウに切り替わる。例えば、文面のデザイン中にイラストや画像を選択すると、色調や効果、位置や拡大縮小、トリミングなどの作業ウィンドウが表示される仕組みだ。

住所録編集では、

• 氏名を入力すると読みを同時に書き込む
• 郵便番号から住所を検索して自動入力
• リストをグループ分けして管理
• 送受信履歴を記録する

文面のデザインは、同梱されたテンプレートを使うことで、最短4クリックで完成する。テンプレートは約1,060点が用意されている。もちろん、ユーザが細かくデザインを指定することも可能。文面にイラスト・画像・文字を配置したり、色調を調整したりできる。

「2007」で追加された「マジカルスケッチ」は、デジカメ写真から「ペン画風」「水彩画風」などのイラストを生成する機能。イメージを確認しながら加工することが可能で、仕上がりを考えながら生成できる。写真を丸型やハート型などに切り抜くことも可能。さらに、新機能「マジカルクロップ」を利用して、人物の輪郭をきれいに切り抜くこともできる。

今回のバージョンアップでは、主に画像処理の機能が強化された。住所録管理、はがき作成の基本的な機能はほぼ完成の域に入っているから、新たな機能強化、新機能の追加というと、こちらの方面になるということだろう。

新機能の「マジカルスケッチ」「マジカルクロップ」とも、グラフィック系のソフトではよく見るものだが、やはり使いやすさ、わかりやすさが大きな特徴だ。「マジカルクロップ」は切り抜き対象と背景の判定精度も高く、フォトレタッチソフトよりも使いやすいほどで、感心させられた。

デザインに凝りたい人は、これまでもフォトレタッチソフトとの併用ではがきを作っていたのだと思うが、そろそろその必要もなくなってきたかもしれない。