1枚の用紙に複数ページを縮小印刷したり、異なる形式の文書をまとめて印刷したりできる多機能印刷ユーティリティ。透かし印刷機能なども備える。「プリントワークスPro」は、アプリケーションの印刷機能を高めてくれるユーティリティ。プリンタドライバとして動作する。ワープロをはじめとしたアプリケーションからの印刷時に、出力先プリンタとして「プリントワークスPro」を指定することで、さまざまな印刷機能を利用できるようになる。
インストール後、「通常使うプリンタ」に設定されていれば、印刷の実行時に自動起動する(一般的なソフトのようにスタートメニューなどから起動することはない)。起動すると、印刷前の準備画面として、文書のプレビューイメージが表示される。文書を通常どおり1ページずつ印刷できるのはもちろん、用紙1枚に対して最大16ページ分を縮小印刷することが可能。「1枚に何ページ分を印刷するか」は、ツールバーなどから簡単に切り替えられる。設定の変更は、プレビュー画面上で直ちに確認できる。
プレビュー画面では、ページの移動や表示倍率の変更などが可能。「印刷したくないページだけを印刷登録から外す」「ページを任意の位置に移動する」「ページを回転させる(90度単位)」といった操作も行える。ページに文字を入力したり、画像を貼り付けたりといったことができる「コメント追加」機能も用意されている。
複数アプリケーションの書類をひとまとめにして印刷することも可能。プレビューが表示された状態で、別のアプリケーションから印刷を実行すると、プレビュー画面に文書が追加される。WordとExcelなど、異なる形式の書類があたかもひとつの文書のように扱われ、まとめて印刷できる。
印刷オプションとして設定できるのは、
- ページ区切り
- ページナンバー
- 最初のページ番号
- ページマージン
- 透かし
「ページ区切り」は、縮小印刷時に各ページの区切りを示す線を指定するもの。「なし」「区切りのみ」「囲む」から選択できる。「ページナンバー」は、縮小ページに振られるページ番号で、印刷位置を右上や左下など6ヵ所から選べる。「透かし」は、用紙全体に「社外秘」「持ち出し禁止」などの透かし文字を入れられる機能。あらかじめ15種類の文字列が用意されている。ユーザが文字列を新たに登録したり、フォントを指定したりすることも可能だ。そのほか、「選択したページをクリップボードにコピーする」「文書をPDF形式で保存する」「用紙1枚に同じページを複数(6分割なら6枚)印刷する」などの機能もある。文書を1ページ単位の画像ファイルとして一括保存することも可能。対応する形式は、BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFFなど、計13種類。TIFFでは、複数ページをひとつのファイルにまとめた「マルチページ形式」で保存することもできる。