不要ファイルの削除、レジストリの軽量化など、Windows XPのパフォーマンスを改善する機能が約30種類詰め込まれた総合環境改善ユーティリティ。「PowerX BoostWin」は、Windowsを快適に使えるようにするためのユーティリティ集。システムを最適化したり、不要なファイルを削除したりすることで、本来のパフォーマンスを引き出す。ファイルの完全削除や暗号化、外観のカスタマイズなどの機能もある。ボタンクリックだけで自動処理を行う「システムブースト」機能も搭載する。
「システムブースト」は、ワンクリックで最適化を実行してくれる機能。一度オプションを設定すると以後、毎回設定にもとづいて最適化を行う。設定項目は、
- パフォーマンスの最適化(メモリキャッシュ/ファイルシステム/Windows/システム)
- ウィンドウの視覚効果(エフェクト/アニメーション/フォントスムージング)
- 無効なレジストリの削除
- ジャンクファイル(一時的に使われるファイルなど)の削除
- インターネット設定の最適化
- Cookie/履歴/インターネットキャッシュの削除
- トレース(各種履歴データ)の消去
と多彩。いずれも個別にON/OFFを指定できる。「システムブースト」は、各機能を自動実行してくれるもの。細かい部分まで指定したいユーザ向けには「プログラムオプション」機能も用意されている。プログラムオプションは10のグループに分かれ、さらに各グループ内には「クリーンアップオプション」「最適化オプション」「レジストリの管理」などの機能がある。
「クリーンアップオプション」は、不要ファイルや重複ファイル、最近使用したファイルや履歴などを削除してくれるもの。
「最適化オプション」は、メモリの使用率を表示し、空き領域を確保する。インターネットの通信パフォーマンスを最適化したり、Windowsのアニメーション効果などの視覚効果をカスタマイズしたりできる。
「レジストリの管理」では、レジストリのバックアップ、無効なレジストリ情報のクリーンアップ、レジストリの最適化を行える。
「セキュリティオプション」では、実行させたくないプログラムを指定してブロックできる。スタートメニューから「ヘルプ」「検索」「マイドキュメント」などのメニュー項目を消す、Internet Explorerのツールバーやメニューを無効にする機能もある。
「パフォーマンスオプション」では、メモリキャッシュやファイルシステムの最適化、実行中タスクの表示や優先順位の変更を行える。「システムパフォーマンスアドバイザ」の画面からは、「視覚効果のオプション設定」や「レジストリのクリーンアップ」といった他グループの機能を呼び出すこともできる。
「コンピュータの管理」では、システム起動時に自動的に実行するプログラムを一覧表示したり、追加・削除を行ったりできる。スタートメニュー内の表示をカスタマイズしたり、キャッシュやCookieなど「システムで使用するフォルダ」のフルパスを表示したりすることも可能。
「インターネットオプション」は、Internet Explorerが記録したCookieや、アクセスしたサイトの履歴、キャッシュデータなどを削除するもの。
「Windowsのカスタマイズ」では、ファイル/フォルダのアイコンを変更したり、タスクバーの表示に関する設定を変更したりできる。
「ファイルセキュリティ」は、接続しているUSBリムーバブルドライブに「読み取り専用」「アクセスブロック」などの指定を行える。ファイルを復元できないように完全削除したり、暗号化・復号化を行ったりすることも可能。
「ファイルユーティリティ」には、破損したZIPファイルを修復する機能、ファイルを分割する機能がある。専用の画像管理機能(photo explorer)を使って、簡単な操作で壁紙を指定することもできる。