ダンジョンなどで収集した「素材」を組み合わせ、悪魔を召還するシミュレーションゲーム。一部の悪魔との好感度を上げることもできる。「人工女神」は、各地を探索して収集した素材によって悪魔を召還するシミュレーションゲーム。作品の舞台は、人間以外にも、魔族や霊族といった「悪魔」と呼ばれる生き物が存在する世界。主人公「ルーンワークス」は、そうした「悪魔」を召還して従属させる力の持ち主。しかしこの世界では、悪魔を召還することは重罪にあたる。力を乱用したルーンワークスは「監獄島」と呼ばれる流刑地に追放されてしまう。
「監獄島」には強い瘴気が漂い、普通の人間であればすぐさま魔物と化してしまう。しかしルーンワークスは、召還した悪魔「羽林」の力で瘴気を無効化し、何事もなく生き続けることに成功する。さらに、「ある目的」を果たすため、監獄島で素材を収集しながら悪魔召還を続ける……。
悪魔を呼び出すためには、特定の素材を使う必要がある。素材を手に入れる方法は「外出」すること。ただし、最初の段階で外出できる場所は「警備小屋」と「森」だけ。警備小屋には島の監視員「ランディール」が駐在し、話をできる。「森」では、素材を探すための「探索」コマンドを実行できる。探索を行うと、体力(HP)と引き換えにさまざまな素材を見つけることが可能。「探索」できる場所は、物語が進むに従って増えていく。
探索をしていると、ランダムで敵と遭遇する。敵との戦闘に勝利すると、通常の探索では見つからない素材が手に入ることもある。戦闘方法はシンプルなターン制。取れる行動は「ATTACK(攻撃)」「ESCAPE(逃走)」の2種類のみだ。戦うかどうかは、主人公の「HP(体力)」「MP(魔力)」の量を見て決めればよい。
主人公は魔法を使って敵を攻撃するため、1回の攻撃ごとにMPを消費する。もちろん敵の攻撃を受けると、HPが減る。HPとMPどちらが0になっても戦闘に負けたことになり、部屋に強制送還されてしまう。また、「探索」や「戦闘」を行うたびに、一定の時間が経過する。午後6時を過ぎると一日が終了したと見なされ、強制的に自室に戻される。
素材が集まったら、いよいよ悪魔の召還だ。召還は、自室の中央にある魔方陣をクリックして「召還」を選ぶと実行できる。召還では、表示される素材表の中から2種類の素材を選択できる。素材の組み合わせによって召還の成功/不成功が決まり、成功の可否にかかわらず、素材は消費される。
正しい組み合わせの一部が「本」に記載されていることもある。例えば、自室の本棚にある「青い本」には「ゴースト=ガラスの目+???」と書かれている。稀に、外出先で組み合わせが書かれた本を入手することもある。ただし、外出先で手に入る本の内容は、一定の「INT(知力)」がないと解読できない。
本に載っていない組み合わせでも、「雪」に関連する素材と「氷」に関連する素材を合わせるなど、関連しそうな素材を適当に組み合わせるだけで召還が成功することもある。
組み合わせは、「同じ属性」かつ「違うタイプの素材」を用いることで成功する場合が多い。属性は、素材の横に表示されるアイコンの色でわかる。魔族系は赤、黄色は獣族系、青が霊属系、紫が外道系だ。例えば、どちらも魔族系素材の「藤の花」と「乙女の簪」を組み合わせると「藤娘」という悪魔が召還されるといった具合。ただし「外道属性」のみ、別の属性のアイテムと組み合わせることで悪魔を呼び出すことが可能だ。
召還を実行するとゲーム内時間が一気に5時間進む上、HP/MPが大きく減る。主人公が育っていない序盤は、1日に1回の召還が限度だ。
召還できる悪魔は、主人公のステータスをアップさせる悪魔、「憑依」可能な悪魔、実体を持つ悪魔の3種類。前二者は実体を持たない。ステータスアップさせてくれる悪魔は、呼び出した時点で主人公の攻撃力やHPといったステータスを上げてくれる。「憑依」可能な悪魔は、自分に憑依させている間だけ一時的にステータスを上げてくれる。
実体を持つ悪魔は「特殊型」と呼ばれる。特殊型の悪魔は憑依させておくと戦闘中にランダムで現れ、「必殺技」を繰り出してくれる。ただし、憑依している悪魔のMPが0になると、「退魔」により逃亡してしまう。ただし、特定条件下で発生する「血の盟約」イベントを見ることで、強制的に退魔されないようになる。また、「血の盟約」イベント中に「交魔」を行うことも可能。一度交魔を行うと、相手の悪魔の好感度がアップし、一定の好感度を超えると特別なイベントを見ることができる。