DRM(Digital Rights Management)コピープロテクトに対応した音声・動画ファイル変換ソフト。「tunebite 3 with MPEG4」は、音声・動画を再生しながら同時に録音・録画を行えるファイル変換ソフト。デジタル著作権管理(DRM)によりコピー保護されたコンテンツも、簡単な操作で他の形式に変換できる。DRM非対応の機器でもDRMファイルの再生を楽しめるようにしてくれる。従来バージョンは音声録音機能だけだったが、新バージョン「3」では音声対応の「premium」版のほかに、動画にも対応する「tunebite 3 with MPEG4」が加わった。
オンライン上で販売されているコンテンツの多くは、複製やバックアップが簡単に行えないようDRMで保護されている。一般的な方法では、ファイル形式を変換したり何回もコピーしたりできない。「tunebyte」では、音声・動画を再生しながら、データを録音・録画することにより、保護データのファイル保存を可能にする。ファイルやハードウェアの環境によっては、実時間の1/4で変換できる「4倍速デジタル録音」機能も利用できる。
「tunebite 3 with MPEG4」での録画には、ビデオキャプチャボードのような特別なハードウェアは不要。Windows Media Playerなどで再生される画像を、高速に画面キャプチャする要領で録画する。再生期間が限られたファイルや複製不能な動画ファイルも複製できる。動画キャプチャ時の形式は「MPEG4」または「WMV」。エンコードパラメータは、「パソコン再生向き」「モバイル機器再生向き」の2種類から選択できる。音声の形式は、ogg/MP3/WMAから選択できる。
録画・録音の方法は2種類。ひとつは、録画・録音したい音声ファイルを「tunebite」ウィンドウにドラッグ&ドロップする方法。対象ファイルをダウンロードできる場合は、この方法を利用すればよい。もうひとつが、Windows Media PlayerやiTunesでストリーム再生中の音楽を「tunebite」が自動的に検出し、録音する方法だ。
「tunebite」を使用するには、サウンドカードや動画キャプチャに関する環境設定が必要。「音声出力をどの入力から録音するか」「動画キャプチャ性能がどの程度あるか」を指定する。音声の設定では、「パソコンに用意された入力端子の中からどれを選択すべきか」「デジタルコピーが可能かどうか」などを設定するもので、動画の設定では「320×240ピクセルでどの程度のパフォーマンスでのキャプチャが可能か」を指定する。いずれの場合もウィザードにより設定は自動的に行われ、ほとんどの場合、ユーザが何かを設定する必要はない。