柔軟性の高い情報記録ツール。日記として利用できるのはもちろん、さまざまな項目を持つデータ入力フォーム的な使い方もできる。「BitReport」は、用途に応じて入力項目を自由にカスタマイズできる日記風のメモソフト。日単位での書き込みに加え、週/月単位でもメモを記録できる。初期状態で用意されたカテゴリーは「個人用」「仕事用」の二つ。個人用では「イベントの開始/終了時刻」「天気」「メモ」などを入力できる。仕事用には「出勤/退勤時刻」「休憩時間」「作業内容」などを入力することが可能。出勤/退勤時刻をもとに、就業時間を自動計算する機能も備える。
メイン画面ではリスト形式でデータが表示される。表示形式は、1ヵ月/1週間/年単位の中から選択することが可能。1件分の記録は「イベント」と呼ばれ、1日単位の「日イベント」のほか、「全体イベント」「年イベント」「月イベント」「週イベント」がある。
1日の内容をさらに細かく記録できる「子イベント」も利用できる。子イベントを持つ日付の先頭には「+」記号が付き、フォルダツリーを展開するようにして子イベントの内容を確認できる。子イベントの下に、さらに子イベントを作って階層的に記録することも可能だ。
「データソース」と呼ばれるフォルダを編集・追加することで、「個人用」「仕事用」カテゴリーをカスタマイズできるほか、オリジナルのカテゴリーを作ることも可能。「データソース」には、データ保存先フォルダのほかに、
- 基本設定
- イベント項目(全体/年/月/日/子で分かれている)
- メイン画面の列
- 年画面の列
- Execl出力
といった設定がある。「基本設定」では、文字コードや暗号化の有無、履歴保存の指定、週イベントの有無などを指定する。「イベント項目」は、ユーザが自由に項目を登録できる。例えば、「個人用」カテゴリーの場合、「日イベント」項目には「開始」「終了」「天気」「日記」という4項目が設定されている。
項目を追加・変更する場合は、項目名とデータ型を指定する。データ型には「1行テキスト」「複数行テキスト」といった文字列、メモ、数値、時間、時間計算、チェックボックスなどがある。メモ型を指定した場合、太字や下線などの文字装飾、文字の位置揃え、箇条書き、ファイルへのリンク、画像の挿入などを行える。
「メイン画面の列」「年画面の列」は、登録した項目の中からメインウィンドウのリストに表示するものを選択するための設定項目だ。
そのほか、特定の文字を含むイベントだけを抽出する検索機能、データをExcel用のワークシートとして出力する機能を備える。出力設定では、項目を出力するセル座標やデータの書式、子イベントの値の集計などを細かく指定できる。