日々の買い物から銀行口座、ローン、不動産の管理まで、さまざまな個人資産の情報を一元管理できるソフト。新バージョン「2007」では、予算管理をより大きな視点で行える「グループ予算」機能などが追加された。「Microsoft Money 2007」は、個人資産の全体像を把握しながら、資産管理やライフプランの作成を行える“マネー管理ソフト”。「現金」はもちろん、「銀行口座」「クレジットカード」「投資(証券口座)」「家/不動産」「自動車」「ローン」など、管理できる資産は多岐にわたる。「どの項目にどれだけの資金があるか」を一覧表示することが可能で、さまざまな口座に散逸しがちな資産の全体像を簡単に把握できる。
取引の明細は個々の資産ごとに行う。約150の金融機関の取引明細をダウンロードして取り込むことが可能で、入力の手間を省ける。さらに「MSN マネー:残高照会サービス」を利用すれば、複数の異なる金融機関の口座情報を一括取得することも可能だ。
買い物などのデータは、ユーザが手動入力することも可能。入力時のユーザの操作を極力軽減するよう、随所に工夫がなされている。例えば、一度入力した支出先/支出元はプルダウンメニューに登録され、次回以降はメニューから選択するだけでよい。一回の買い物で複数の費目にわたる支出があっても、レシートを見ながら複数費目を同時に入力できるようになっている。
収支管理で役立つのが、新機能の「グループ予算」だ。細かな費目にとらわれず、より大きなグループで収支を管理しようというもので、「生活費」「貯蓄や返済」「老後資金」「予備費」「娯楽費」の五つのグループが用意されている。各グループの割合をユーザが設定して、収支管理を行うことも可能。グループ予算全体のバランスを見るための「支出メーター」機能もある。
グループ配下の費目ごとに予算を設定して、細かな収支管理を行うことももちろん可能。費目別、支払先別または時系列による支出比較などの分析機能を備え、分析結果をグラフで出力できる。収支状況や支出傾向など、30種類を超える種類の「月間レポート」を自動作成する機能も備えている。
株式などの有価証券をポートフォリオで管理し、運用実績の表示や売買益の試算を行うことも可能。株価や為替レート、投資信託の基準価額は、インターネットで随時更新して、データに反映させられる。ライフプランの作成やローン返済/住宅購入のプランを立てることもできる。