最大1,000万行のテキストを編集できる本格派テキストエディタ。強力な検索やマークジャンプ、縦書き編集、段組、マクロなどの機能を備え、長文の推敲からプログラムソースのコーディングまで、幅広い用途に対応する。「秀丸エディタ」は、大規模ファイルの編集にも適する高機能テキストエディタ。SDI(シングルドキュメント)型のウィンドウを基本としながら、(表示モードを変更することで)タブ式エディタとしても使える。新バージョン「6.x」では、
などの機能が追加されたほか、Windows Vistaにも対応した。基本的な編集機能は従来バージョンのものを踏襲し、回数無制限のUndo/Redo(バッファサイズに依存)、クリップボードへの追加切り取り/追加コピー、ボックス選択、引用記号付きコピーなどを利用できる。新たに追加された「アウトライン編集」は、テキストの内容を一定のルールに従って解析し、ツリー構造として表現する機能。見出しの文字や行のインデントなどをもとに、テキストの折り畳み/展開を行える。アウトライン解析のルールはユーザが独自に定義できる。アウトライン上の現在位置をツールバーで確認することも可能だ。
「部分編集」は、ユーザの指定した部分のみを編集できるようにする機能。部分編集中は、カーソル移動や検索などが指定範囲内だけで行われる。さらに、カラー定義では透明色を指定することもできるようになった。複数の強調表示をが重なり合った場合でも、優先順位に従って色を透過させられる。
文字列の検索・置換では、正規表現を使ったパターンマッチング、あいまい検索などのオプションが用意されている。複数のテキストファイルを対象に文字列を一括検索(GREP)することも可能。GREPでも正規表現やあいまい検索を利用できる。
ファイルタイプ別にフォントや折り返しの指定、文字色、制御文字や行番号の表示などを細かく指定することも可能。プレーンテキストやHTMLファイル、プログラムのソースファイルなど、読み込むファイルに応じて表示が自動的に切り替わる。キー割り当てのカスタマイズも可能だ。
そのほか、文字列変換機能、縦書き編集や段組表示のためのオプション、キー操作を記録するマクロ機能などを備えている。さらに、指定行やマーク位置(64ヵ所までマーク可能)へのジャンプ、カーソル前後の文字列や単語の削除なども可能で、効率的に文書編集を行える。
対応する文字コードも豊富。Shift JIS/UTF-7/UTF-8/EUCなどに加え、中国語の簡体/繁体、韓国語、ギリシャ語、キリル語、トルコ語など、多くの言語に対応する。文字コードの自動判定を行う言語の指定や、標準使用の文字コードを指定することも可能だ。