ソフトを開発しようと思った動機・背景
以前のプロファイルでは、画像のサイズを絶対値でしか指定できなかったため、元画像のサイズが均一なものである場合はさほど問題にはなりませんでしたが、元画像のサイズがバラバラであったり、縦横の比が逆だったりするものに対しては、いちいちプロファイルを余計に作って切り替えたりしなければならず不便でした。そのため、まず「元の画像に対する相対値でサイズを指定できるようにしたい」というのが一番の開発理由です。あとは、GUIのブラッシュアップを図り、ユーザさまから寄せられた意見を取り入れ、「プロファイル機能の拡張」「プログラム挙動制御についての選択肢の提供」「堅牢性アップ」を目標に、Ver.1.0x系列から大きく進化させようということで、一から作り直しました。
開発に苦労した点
機能面では個別プロファイルの実装に苦労しました。いままでの一括処理&プロファイルの再利用というウリを維持しつつ、小回りの利く機能を実現するため、コーディングが複雑化しました。また、Ver.2.00から2.02ではやたらとバグが発生しました。つまらないミスを連発したり、メモリリークを巻き起こしたりとご迷惑をおかけしました。堅牢性のアップを目標にしておきながらこの体たらくです。己の未熟さを痛感しました。
ユーザにお勧めする使い方
反復利用する設定は、プロファイルとして保存しておくと再利用できるため便利です。プロファイルは一度設定してしまえばすぐに切り替えられるので、頻繁に利用する設定はぜひプロファイルとして保存しておくべきです。逆に一度きりの設定なら個別プロファイルを使った方が簡単です。個別プロファイルはファイルリストの左のチェックボックスをクリックすることで設定が可能です。Ver.1.0x系列をお使いの方はプロファイルを引き継ぐことで(要コンバート)ご利用いただけます。
操作上注意してほしいこと
次の二点にはご注意ください。
●拡大に関して
過剰な拡大を行うと画質をかなり損なう恐れがあります。きれいな拡大縮小といっても補完処理です。限界があります。
●プロファイルについて
Ver.1.0x系列のプロファイル(.ATP)と現行のプロファイル(.AP2)は互換性がありません。Ver.2.03に搭載されているプロファイルコンバータで“.AP2”ファイルに変換してからご利用ください。
今後のバージョンアップ予定
ファイル名の操作機能がいまひとつ不十分だと感じています。連番付加と接頭語/接尾語の付加のみなので、もっと幅広い設定を可能にしたいところです。次回のメジャーバージョンアップ時には劇的な強化を図れればと思います。個別プロファイルについても、ほかのプロファイルの設定を適用できるようにしたりと強化するつもりです。
(totonica)