「Super ファイル復活 3 コンプリート」は、削除してしまったデータを復活してくれるデータ復旧ソフト。ファイルやドライブを対象に検索を行い、見つかったデータの状態を確認してから復活させることができる。Word/Excelの文書ファイルや主要な形式の画像ファイルは、プレビュー画面で内容を確認してから復旧することが可能。対応するファイルシステムはNTFS、FAT12/16/32。

ハードディスクやフロッピーディスクはもちろん、メモリースティックなどのリムーバブルメディア、iPod、デジタルカメラ内のデータも復活できる。ただし、特定のハードウェア上から消去を行ったデータは、（消去方法の違いから）復活できない場合もある。

検索方法は、ファイル単位/ドライブ単位で各2種類ある。いずれも一般的なスキャン方法である「高速ファイルスキャン」と、クラスタ単位でより詳しくチェックできる「完全ファイルスキャン」が用意されている。

検索の指定はウィザード形式で行える。ウィザードで検索方法、スキャンしたいドライブやフォルダ、ファイル形式などを指定できる。認識できるファイル形式は約150種類に上る。

検索結果は「ファイルの種類ごと」「削除前のフォルダ構成（ツリービュー）」の両方を同時に表示できる。ファイルの種類やフォルダを選択すると、該当するファイルの一覧とデータの状態がファイルリスト上に表示される。データの状態は「かなり良い」「悪い」「破損」といった形で示される。

リストからファイルを選択すると、「プレビュー」にファイル名や種類、作成者などの情報が表示される。Word/Excelなど一部のファイル形式については、ファイルの内容を参照することも可能だ。

フィルタ機能もある。ファイル一覧から日付やサイズなど、指定条件に一致するものだけを表示させられる。検索結果をCSV形式のファイルとして保存したり、印刷したりすることも可能だ。

ファイルを復活する場合は「削除したときのファイルネームで復活する方法」「新たに任意の名前を付ける方法」「CD-R/RWやDVD-R/DVD+RWといったメディアに書き込む方法」を選べる。メディアに書き込む場合は「Super ファイル復活 3 コンプリート」自身がライティングソフトとして機能する。

デフォルトで検索対象とするファイルの形式を指定しておくことも可能。イベントログをどこまで細かく記録するかや、サポートしていない形式のファイルをプレビューする際に16進数ダンプで表示するかどうか、なども設定できる。

PhotoshopやGIF/JPEGなどの画像ファイルからWord/Excel/PDFといったビジネス系のものまで、かなりの種類のファイルをプレビューすることが可能。プレビューまではできないものの、ファイル形式を認識できるものは約150種類にも上る。ZIP/LZH/CABなどのアーカイブファイルは、内容を一覧形式で参照できるので、アーカイブファイルを活用しているユーザにとってもメリットは大きいだろう。

どのタイプのファイルを復旧したいのかわかっていれば、それに絞って検索することが可能で、検索に要する時間を短縮できる。この「ファイル形式の選択」が使いこなしのひとつのポイントといってよいだろう。

もちろん、ポイントとはいっても操作は簡単だし、（削除した）元データのあるドライブを復旧先に指定しないようメッセージで教えてくれるあたりも親切で、初心者でも安心して使える。ヘルプ内のQ＆Aにはさまざまな事例が紹介されているので、ぜひ目を通しておきたい。

誤って削除したファイルだけでなく、フォーマットしてしまったり、パーティションを解放してしまったりしたドライブ内のデータも復旧できるので、「まさか」のときのためにぜひ手元に置いておきたい。

何千個と見つかる削除ファイルの数々
もちろん当時から、消したファイルを復活してくれるソフトはありました。しかし、復活させるまでが一苦労だったのです。自分が必要としている目的のファイルがなかなか見つからない。何千個と見つかる削除ファイルの一覧を目にして、また呆然としたのを覚えています。

「Super ファイル復活」なら、こんなに簡単
そんな経験から、もっと使いやすいもの、消したファイルを探しやすいものをコンセプトに企画・開発したのが「Super ファイル復活」です。見つかったファイルを種類ごとに自動分類して、プレビュー機能でファイルの中を簡単に見ることができる。とにかく復活作業を楽にしようと工夫しました。今回の「Super ファイル復活 3」は三代目にあたり、削除ファイルの検索機能とプレビュー機能に、さらに磨きをかけました。

つい「うっかり」ファイルを消してしまってもあきらめずに「Super ファイル復活 3」を使ってみてください。