アイデアを書きとめながら図式化してゆく、チャートスタイルのアイデアプロセッサ。「アイデアマスターPro」は、ビジネスグラフィックソフト風のチャート作成機能をベースにした“発想支援ソフト”。「ノード」と呼ばれる項目を並べたり、ノード同士を線で結んだりすることで図式化しながら、アイデアを整理できる。操作性が高く、はじめてでも直感的に操作できる。
基本的な機能は、ビジネスグラフィックソフトそのものといってよい。四角形や三角形などの「基本図形」をはじめとしたフローチャート用の図形や、吹き出しなどのオブジェクトをドラッグ&ドロップで配置し、「関係線」で結びながらチャートを作成する。カラフルな枠付きのテキストボックス、人物やオフィス機器のイラストなどが収録された「ピクチャー」を配置して関係線で結んだり、ピクチャーから新たなノードを伸ばしたりもできる。既存のノードをピクチャーに置き換えることも簡単だ。
関係線は、ノードの位置を動かせば自動的に引き直される。ノード位置の整列、他のファイルやWebページのハイパーリンクによる呼び出しなど、ビジネスグラフィックソフトの一般的な機能は揃っている。
ただし、ノードの操作は一般的なビジネスグラフィックソフトとは異なる。ノードの新規作成では、図形を描いたあとで中にテキストを入力するといった手間は不要。マップ(編集画面)上の任意の位置をクリックしてテキストを入力するだけで、独立したノードが作成されるようになっている。さらに、ノードを選択して【Enter】キーを押すことで一階層下の「子ノード」が、同様に【Insert】キーで同階層の「兄弟ノード」が作られるというように、ノードの入力は簡単に行える。
ノードは折り畳み/展開が可能。下位レベルのノードをすべて隠してしまったり、1レベルずつ展開したりなど、テキストベースのアウトライン/アイデアプロセッサ同様の使い方ができる。ノードの折り畳み/展開を利用したプレゼンテーションも可能。プレゼンテーションモードでは、画面をクリックするたびに下位のノードを展開したり、ハイパーリンクを利用してWebページを開いたりできる。
ノードに予定を登録できるのも特徴のひとつ。各ノードに対して計画の「開始日」「終了日」「期間」と結果の「開始日」「終了日」「進捗率」を指定できる。画面上でスケジュールを確認することも可能で、プロジェクト管理ソフトのような使い方ができる。
作成したチャートは、通常形式のほかに、「アイデアマスターPro」がインストールされていない環境でも表示できるビューア形式や、Word/Excel/PowerPoint、一太郎などの形式で保存できる(各アプリケーションがインストールされている必要がある)。
そのほかにも、ノードへメモを書き込めるノート機能、画像やリッチテキストの貼り付け機能、マップ上を指定サイズで画像として取り込めるキャプチャ機能、文字列の検索・置換機能などを備えている。