OSに依存しないBIOSレベルでのバックアップ&復旧が可能なソフト。ハードディスク領域をほとんど消費することなく、高速なバックアップを行える。「システムバック ダウンロードエディション」は、独自方式の採用により、わずかなディスク領域で高速なバックアップを実現したバックアップ&リカバリソフト。BIOSレベルで動作するため、Windowsが起動しなくなった場合でも使用することが可能。ハードディスクの物理的損傷がなければ、簡単な操作で元の状態に復旧できる。
バックアップ対象は、パーティション単位で指定する。指定されたパーティションは「プロテクトされたパーティション」と呼ばれ、ドライブ内のデータ配置、システム領域などが「システムバック」により保存される。一般的なバックアップソフトと異なるのはデータの保存先。CD/DVDや外付けハードディスクといった別のメディアではなく、対象パーティションと同じドライブが保存先となる。
バックアップ方法は極めてユニーク。パーティション内のすべてのデータを他のメディアにコピーするのではなく、独自の管理システムにより、ハードディスク内の“情報”を保存する。バックアップに必要な時間やデータ領域は、一般的なバックアップソフトに比較してわずか。40GBのパーティションをバックアップするために必要な領域は18MB程度でよい。
設定はWindows上からGUIベースで行える(実際のデータ保存作業は、Windows起動前のBIOS状態で行われる)。設定後、自動的にWindowsの再起動が行われ、データのバックアップが実行される。復旧時も同様で、設定後にWindowsの再起動が実行され、BIOSレベルでデータの復旧が行われる。
データの復旧性能は高い。Windowsのファイル管理によることなく復旧が行われるため、単なるファイル削除やファイル破壊はもちろん、論理テーブルのエラーによるデータ消失、誤ったフォーマット、パーティションテーブルの破壊などの場合でも、ハードディスクの状態をバックアップ時点に復旧できる。Windows以外のOSがセットアップされている場合でも、「システムバック」がその動作に影響を与えることはない。パーティションテーブルの破壊などで他のOSが起動できない状態になっても復旧することが可能だ。
Windowsが起動できなくなった場合は、【F9】キーの押下でデータ復旧を実行することが可能。ブートセクタの完全破壊により、ハードディスクからの起動が不能になった場合に備え、起動フロッピーディスクを作成しておくこともできる。
手動によるバックアップ/復旧を行えるのはもちろん、スケジュール指定による定期的なバックアップを行うことも可能。パソコンが起動される際、常にバックアップから復旧するよう設定することもできる。CMOSデータのバックアップ/復旧も可能だ。