システムファイルやメタデータも最適化できる高機能デフラグソフト。5種類の最適化方法が用意されている。「iDefrag」は、ファイルの断片化を解消し、ハードディスクのアクセス速度の向上とシステムの安定化を図るためのデフラグソフト。Macを長期間使用していることから生じる「ファイルの断片化」を修復し、ディスクを正常な状態に戻して、システムを最適化する。データファイルだけでなく、システムファイルやメタデータ(ボリューム内のファイル名、記録場所、属性情報などが格納されたデータ)も最適化の対象にできる。
最適化方法として選択できるのは5種類。
- データをボリュームの先頭位置に移動し、ファイルシステムは最適化しない「コンパクト」
- メタデータを最適化する「メタデータ」
- ボリュームをマウントしたままで、通常のファイルを最適化する「クイック(オンライン最適化)」
- ユーザが選択したクラスタセットにもとづき、ファイルをグループ化して再配置する「カスタム」
- データとメタデータの両方を同時に移動する「すべてを最適化」
画面は「メインウィンドウ」「キーパネル」「情報パネル」の独立した三つのウィンドウで構成される。「メインウィンドウ」には、ハードディスクの使用状態(レイアウト)と断片化状況が表示される。最適化処理に先立って行うボリューム解析により、ボリューム上のファイル分布が示されたバー状の図や、一部分が拡大されたブロック図を参照できる。断片化状況が分析された「統計(データ)」や「断片化の多いファイル(リスト)」も確認できる。図を構成するブロックの色の説明は「キーパネル」に表示される。
「情報パネル」では、レイアウト上のブロックにマウスポインタを乗せることで、当該ブロックに関する情報(ファイル名や場所、種類など)を確認できる。逆に、ファイル名またはカタログノードIDを指定することで、ボリューム内での存在位置をファイル分布図の上に表示させることも可能だ。
実際にファイルの最適化を行う際の手順は、
- 最適化するボリュームを選択(ボリュームの解析を開始する)
- メインウィンドウに表示されるファイル分布でディスクの使用状況を確認し、最適化方法を選択
- 「最適化を開始」をクリック
となる。最適化作業の実行中には、ファイル分布図に現在データの読み込み位置と書き込み位置が表示される。対応するファイルシステムは、Mac OS X標準のHFS、拡張システムのHFS+、ジャーナル機能が設定されたHFS+に加え、大文字/小文字が区別されるHFSX。Mac OS 9のボリュームに対しても、「コンパクト」「クイック」で最適化を行うことが可能だ。