強固な暗号化機能やデータ隠匿機能を備えた統合型セキュリティ対策ソフト。個人情報やプライバシーをガッチリと守れる。「Steganos Security Suite 2006」は、個人情報などの重要なデータを盗み取られないようにするためのセキュリティ対策ソフト。重要なデータを暗号化して保護できるほか、パスワードを暗号化して一括管理したり、暗号化メールを作成したりといったことも可能。パソコンをどこかに置き忘れたり、盗難されたりした場合でも、インターネット接続から場所を特定することが可能な「Steganos AntiTheft」機能を搭載する。
多彩な機能が1本にまとめられたスイートソフトだが、行えることは大きく分けて「データの暗号化による保護」「パソコンの紛失・盗難対策」の二つ。「データの暗号化による保護」機能として用意されているのが、
- Safe(Steganos Safeドライブ)
- Portable Safe(Steganos Portable Safeドライブ)
- プライベートなお気に入り
- パスワードマネージャ
- 電子メール暗号化ツール
- ファイルマネージャ
「Safe」は、ハードディスクに作成された仮想ドライブ内のデータを暗号化する機能。Safeドライブは、メイン画面からパスワードを入力し、「開く」を実行してはじめて、他のアプリケーションから参照できるようになる。Safeドライブが開かれている間は、ファイルのコピーやフォルダの作成なども可能だが、ドライブを閉じている間は内容を編集できず、中身は一切見えなくなる。「Portable Safe」は、機能的には「Safe」と同等だが、暗号化の対象がハードディスクではなく、USBメモリやDVD/CDといったリムーバブルメディアとなる。Portable Safeメディアに収められたデータは、パスワードを入力しない限りアクセスできない。「Steganos Security Suite 2006」がインストールされていないパソコンで使う場合は、Portable Safeメディア内に収められた「アクセスエンジン」をインストールすることで、認証機能を使えるようになる。
「プライベートなお気に入り」は、WebサイトのURLを暗号化保存する機能。ブックマークのリストそのものを隠し、パスワードで保護する。
「パスワードマネージャ」は、さまざまなID/パスワードを暗号化保存する機能。保存されたパスワードを見るためには、他の機能と同様にメインパスワードを入力する必要がある。
「電子メール暗号化ツール」は、メールをまるごと暗号化して送信する機能。メールデータは暗号化CAB/EXEファイルでパスワード保護される。受信先ではCAB/EXEファイルを開く際、設定されたパスワードを入力してはじめてメールを読めるようになる。バイナリファイルなどが添付されたメールを暗号化することも可能。もちろん添付ファイル自体も暗号化される。
「ファイルマネージャ」では、個別のファイルを暗号化/復号化できる。
暗号化にはいずれも、最大256ビット強度のアルゴリズムが使われる。
「パソコンの紛失・盗難対策」として用意された「Steganos AntiTheft」は、盗難時に、パソコンの位置特定を可能にする機能。あらかじめ設定しておくことで、パソコンから定期的にIPアドレスがAntiTheftサーバに送信されるようになる。万が一、パソコンが他人の手に渡っても、本来の持ち主がサーバに問い合わせることで「そのパソコンがどこで動作しているか」の情報を得ることができ、盗難されたパソコンの位置特定が可能になる。
そのほかにも、Windowsの設定やWebブラウザキャッシュの抹消、削除したファイルの完全抹消など、個人情報の漏洩の可能性を低減させるためのツールを搭載する。