「RSS リーダーテキスト生成ソフト あかね」は、ニュースサイトのヘッドラインやblogの新着記事配信に使われるRSSフィードデータの受信ソフト。一般的なRSSリーダが、ヘッドラインやサマリなどの構造にしたがって内容を表示するのに対し、「あかね」は構造を持たない単純なテキストに変換する。変換されたデータは、内蔵ビューアを使ってすぐに閲覧できる。

操作そのものは、一般的なRSSリーダと大きく変わるところはない。ツリー形式の一覧ビューにフィードURLなどを登録し、フィードデータを取得すればよい。グループ管理が可能な点、登録URLの中から好みのデータだけを取得できる点も一般的なRSSリーダと同様だ。

変換後のフィードデータは、内蔵ビューアを使って閲覧できるほか、.txtに関連付けされたアプリケーションや、「あかね」で指定できるエディタを使って閲覧することが可能。

さらに、「自分にメールする」オプションを使えば、あらかじめ指定したアドレスに電子メールとして送信することも可能。「茜より愛をこめて 2006/07/27」などのように指定文字列＋日付のタイトルで、変換後のテキストが送信される。複数データを1メールで送信することも、データごとに分割して送信することも可能だ。

RSSリーダの場合、登録したサイトごとに記事を分類・蓄積してゆくので、サイトの見出しをクリックすれば過去の記事でも簡単に読むことができる。しかし「あかね」は、その場その場でビューアに表示されるだけなので、いわば読み捨てとなる。

残しておきたい記事があれば、その部分だけコピーしておくこともできるが、すぐに保存したいのであれば、外部のテキストエディタを登録するのがお勧めだ。毎回確実に保存しておきたいのであれば、メールとして自分宛てに送信するのもいいだろう。

RSSフィードという構造化されたデータの利点をあえて捨ててまで、フラットなテキストに展開してしまおうという大胆な発想に、最初は戸惑った。だが、フリーフォームで全文検索可能なデータベースと考えれば、テキストファイルは汎用性のある便利なフォーマットだ。テキストの利便性は、筆者もこれまでさまざまなエディタやGREPツールの紹介の際に強調してきたことだ。

プレーンなテキストファイルでデータを管理している人や、フィードデータを加工の素材としたい人にとっては、データソースとして取り込むための最も簡便な手段といえるかもしれない。

現バージョンでは、フィードファイルのアドレス登録はすべて手作業で行わなければならない。RSSアイコンのドラッグ＆ドロップなどが可能になれば、もっと使いやすくなるのではないかと思う。

開発時に苦労した点
すべて自己解析（解釈ともいう）なので、XMLの勉強が大変でした。

ユーザにお勧めする使い方
初回起動時には「内部ビュー」となっていますが、私自身はスタートアップに、

（ソフトのパス名）￥Akane.exe /Q /R /V3

今後のバージョンアップ予定
機能の追加予定はありませんが、便利そうなものがありましたら挑戦していきたいですね。我流ですので、読めないサイトとかがありましたら、ご連絡いただけたら幸いです。