物理メモリ上に仮想ハードディスク(RAMディスク)を作成するソフト。超高速なデータ読み書きを行える。「RAMDisk Tweaker」は、パソコンのメモリ上に仮想的なハードディスク(RAMディスク)を作成できるソフト。RAMディスクには物理的な稼動部がなく、無音かつ高速な動作が可能。アクセス速度は、一般的なハードディスクの約30〜60倍にも上る。ランダムアクセス時にも、ほとんど速度低下することがない。作成できるRAMディスク容量は最大4GBまで(パソコンの物理メモリ容量による)。FAT16/FAT32/NTFSのRAMディスクを作成できる。RAMディスク内容の自動バックアップ機能も備える。
インストールすると、Windowsのデバイスマネージャに組み込まれ、「標準ドライバ」としてRAMディスクが作成される。アプリケーションはもちろん、OSから見ても通常のハードディスクと変わらない。フォーマット、デフラグ、圧縮ドライブの作成、インデックスの作成、エラーチェック、バックアップなど、OS標準のディスク機能が動作する。
作成できるRAMディスクは1台(複数のOSがインストールされている場合は、OSごとに1台を作成できる)。容量は1MB〜4GBまで(搭載された物理メモリ容量に依存する)で、プルダウンメニューから選択できる。物理メモリ容量を考慮して最適なパフォーマンスになるよう、RAMディスク容量を自動設定にすることも可能だ。
ファイルシステムはFAT16/32のほか、NTFSも選択することが可能。NTFSの場合はもちろん、(OSに標準で備わっている)アクセス権の設定やディスククォータ機能によるユーザごとのディスク使用量制限なども行える。
RAMディスクの欠点ともいえる「電源を切ると内容が消えてしまう」点に対しては、自動バックアップ機能で対応する。OSがシャットダウンされる際、自動的にRAMディスクの内容をイメージ化してハードディスクに保存できるようになっている。次回起動時にイメージを自動的に読み出し、シャットダウン前の内容を復元することが可能だ。
RAMディスクのステータスは、デバイスマネージャのプロパティ画面で確認できる。Windowsが管理する4GBのメモリ空間のうち、「RAMディスクが使用しているメモリ」「残りの物理メモリ」「未実装」の領域が色分け表示され、現在のメモリ利用状況ひと目でがわかる。そのほか、RAMディスクの容量や圧縮の有無、インデックスの有無などの設定を変更できる。