アドレスフィルタリングやポートフィルタリングにとどまらない、さまざまなネットワークアクセス制御機能を備えたセキュリティ対策ソフト。「ZoneAlarm Pro」は、不正プログラムなどの外部からの侵入や、いつの間にか侵入していたスパイウェアによる個人情報の送信を防げるセキュリティ対策ソフト。ファイアウォール機能を中心にアンチスパイウェア、メールセキュリティなどの機能を搭載。総合的なセキュリティ管理を行える。
ソフトのメイン機能であるファイアウォールは“Triple Defense Firewall”と呼ばれ、ネットワーク、パソコン内部に加え、OSレベルまでを監視する強力なもの。外部からパソコンへのアクセス(インバウンド)、パソコンから外部へのアクセス(アウトバウンド)双方の疑わしいアクセスをブロックする。外部からの侵入はもちろん、Webアクセスやメール、ソフトのインストール時などに侵入したスパイウェアによる外部への情報送信もブロックすることが可能。パソコンの存在を外部から見えなくする「ステルス」機能もあり、無用な攻撃を回避できる。
特定ネットワークアドレスとの通信の許可/禁止も簡単に設定できる。家庭内LANなどを構成している場合も導入・設定は容易。疑わしいアクセスは、画面上にポップアップ表示で確認が求められる。正当なプログラムからのアクセスであれば、それ以降の動作を許可すればよい。
強力なスパイウェアスキャン機能も備える。発見されたスパイウェアを自動的に除去する。Cookieを使ったり、ネットワークにデータ送信したりするソフトであっても、正当なアクセスであればワンタッチで許可することが可能だ。
日々増加を続けるスパイウェアに対しては、インターネットから情報を入手して、自動的にアップデートを行うことが可能。「SmartDefenseサービス」により、パソコンのセキュリティ設定を自動的に調整し、常にパソコンを安全な状態に保てる。
Webブラウズでは、スパイウェアの侵入を阻止するのはもちろん、ポップアップ広告を自動的にブロックすることも可能。メールでは、ウイルスの可能性が高いメール添付ファイルを自動的に隔離する。自らが送信するメールにウイルスが添付されて、他人に迷惑をかけることがないよう、メール送信時のブロック機能も備える。
そのほか、「ZoneAlarm」ユーザのコミュニティ「DefenseNet」を利用して、ユーザ間で情報交換を行うことも可能だ。
コンピュータウイルスを検出・駆除する機能は持たないが、他のウイルス対策ソフトが正常に動作しているかどうかを監視し、異常が発見された場合は、ユーザに通知してくれる。