ある小村で起きた事件の真相を明かすことが目的のRPG。戦闘が痛快で、“ハマり”度が高い。「Carefree-DUE-」は、山村の事件に偶然巻き込まれた美女の活躍を描くファンタジーRPG。舞台は、ネギス王国という平和な国にあるナドゥモラ山。主人公のホリィはかなり変わった性格で、いろいろと秘密がありそうな女性だ。ナドゥモラ山にある小村・ギノを通りがかったホリィは、ちょうどそこで発生した旅人の変死事件の犯人に仕立て上げられてしまう。濡れ衣を晴らすため、「自分の手で犯人を見つけ出す」と宣言するホリィ。監視役の青年・アランを従えて、犯人捜しの旅に出る……。
ヒロインのホリィは、レイピアを使いこなす女剣士。パートナーのアランは、法術士でありながら剣、槍、杖の3種類の武器を扱える。ゲーム開始時点では、アランの使える魔法は「ヒール」だけだが、レベルアップするにつれて数々の回復魔法を使えるようになる。プレイヤーはこの二人を操って、ナドゥモラ山に棲息するモンスターと戦いながら山中を移動してゆく。各地に点在する村で情報を収集して事件の真相を暴き、真犯人を捜し出すことがゲームの目的となっている。
ゲームの特徴は、なんといってもモンスターとのバトル。「Carefree-DUE-」では、ターン制ではなく、ATB(Active Time Battle)という方式が採用されている。敵味方が交互に攻撃を繰り返すのではなく、戦闘中に時間が経過し、行動準備が整ったキャラから順番に行動を起こすバトル形式で、行動準備ゲージが一杯になると「戦闘」「防御」「アイテム」といった行動を起こせるようになる。行動後はゲージが空になり、再び一杯になるのを待つ。これによってリアルタイムに近い、迫力のあるバトルを楽しめる。
さらに、「アトモス」という独自システムも採用されている。「アトモス」は、技や魔法に設定されている「属性」「状態異常効果」が、以降のバトルにも効果を及ぼし続けるというもの。例えば、アトモスをセットしている状態で、無属性の通常攻撃を出すと、セットされた属性や状態異常効果がその攻撃にも追加される。アトモスシステムは相手側の攻撃にも適用される。
なかには特定属性の攻撃を無効にする敵もいる。例えば、炎属性を無効にされた状態で、味方のアトモスが炎属性だと、アトモスの効果が消えるまで一切の攻撃が無効となる。バトルに大きな影響を与えるアトモスの使い方が、ゲーム攻略のカギとなる。
ゲームに登場する属性は、炎と氷、雷と水、風と土、聖と闇の全8種類。四つの組み合わせのそれぞれが対立する属性で、対立属性で攻撃すると通常よりも1.5倍から2倍のダメージを与えられるようになっている。ホリィは「風」、アランは「闇」の属性を持つため、「土」や「聖」の属性を持つ敵との戦いでは属性攻撃の威力がアップする。もちろん、敵から受ける攻撃のダメージ量も増える。
戦闘に影響する要素には「KNOCK」「SLASH」「STAB」という3種類の攻撃タイプもある。攻撃タイプは、使用する武器によって変化し、モンスターによって有効なものとそうでないものがある。アランは3種類の攻撃タイプすべてを使い分けられるが、ホリィは攻撃のたびにSLASH/STABのいずれかのタイプがランダムに決定される。状態異常(気絶、毒、暗闇、麻痺など全16種類)と属性攻撃に対する耐性は「装飾品」を装備することで得られる。厄介な敵やボスキャラと対峙する際は、敵の性質に合わせた装飾品を持つことが重要なポイントとなる。