(複数ファイルをまとめた)アーカイブファイルに対して暗号化や擬装などを行うセキュリティ対策ソフト。ハードウェアを使ったプロテクトや、アーカイブファイルへのアクセス監視などの機能もある。「タナカファイルセキュリティ」はファイルを保護し、個人情報の流出などを防ぐためのセキュリティ対策ソフト。強く意識することなく、暗号化ファイルを利用できるのが特徴。基本的な操作を行う「LastFortress.exe」と、ファイルの監視を行う常駐ソフト「Watcher.exe」の二つのプログラムで構成されている。
「LastFortress.exe」で利用できるのは、
- アーカイブ
- 再アーカイブ
- アーカイブファイルの確認・展開
- チェイン作成
- チェイン全解除
- ハードウェアプロファイルの作成
- 設定
の各機能。「アーカイブ」では、指定ファイルや同じフォルダ内にあるファイルをひとつにまとめてアーカイブファイルを作成できる。サブフォルダ内のファイルまで含めるかどうかや圧縮の有無、ファイルのロック、偽のファイル情報を埋め込んで他のファイルに見せかける擬装などのオプションを設定することが可能。ファイルのロックでは、パスワードロックのほか、特定のハードウェアが接続されている場合に限って解除できる「ハードウェア認証」機能がある。どちらか一方だけ使うことも、両方を組み合わせて使うこともできる。
そのほか、指定フォルダ内のファイルにアクセスがあった場合や、フォルダ内へのファイルの新規作成・削除などが行われた場合に通知してくれるファイル監視オプションも用意されている。コマンドラインオプションを使って、自動監視の開始時・終了時にさまざまな動作を行わせることも可能だ。
「再アーカイブ」は、一度作成したアーカイブの設定を変更して、新たにアーカイブを作成するもの。
「アーカイブファイルの確認・展開」では、アーカイブファイルの内容を一覧表示し、必要なファイルを展開できる。
「チェイン作成」では、アーカイブファイルの監視をすぐに開始できるよう拡張子を登録する。「チェイン全解除」では、「チェイン作成」で登録したチェイン設定をすべて解除できる。
「ハードウェアプロファイルの作成」では、「アーカイブ」でハードウェア認証を行うためのキーとなるプロファイル情報を作成する。
「設定」では、アーカイブの展開や監視を行うフォルダを指定する。「アーカイブ」のコマンドラインオプションで指定するコマンド名と動作オプションの組み合わせを登録することも可能だ。
「Watcher.exe」は、いったん作成したアーカイブを指定フォルダに展開し、当該フォルダ内へのアクセスを監視・通知する常駐型ユーティリティ。単独で起動するのではなく、チェイン作成による関連付けが設定されたアーカイブファイルを開いた時点で、自動的に起動・常駐するようになっている。