PDA、携帯電話向けの“定番”ブラウザ「NetFront」の新バージョン。VGA液晶への対応、RSS/Atomフィードへの対応、「Smart Frame Operation」やポップアップブロックの追加など、さまざまな機能が追加・強化された。「NetFront for Pocket PC 3.3」は、Pocket PC 2003/2003SE、Windows Mobile 5.0に対応する、PDA向けWebブラウザ。タブブラウザ機能や拡大・縮小表示など、多彩な機能を搭載する。HTML 4.01/XHTML 1.1/CHTML(Compact HTML)、CSS 1/2(一部)など、現在のWebブラウジングの主要規格に対応。GIF、アニメーションGIF、PNG、JPEGなどの画像規格、SSL 2.0/3.0、TLS 1.0といったセキュリティ規格にも対応する。パソコンでWebブラウザを使うのとほぼ同等のブラウズ機能をPDAで利用できる。
大きな特徴が、画面の小さなPDA用ならではの機能を数多くサポートすること。「仮想キャンバス(Virtual Canvas)」は、PDAの実画面を超えるサイズの仮想画面上にWebイメージを展開することで、画面の小ささから来るレイアウトの崩れを防止する機能。仮想画面の一部を表示してスクロールバーで表示位置を制御する「通常表示」のほか、画面を縮小してページイメージを表示させることもできる。
「Smart-Fit Rendering」は、画面の横幅サイズに合わせてレンダリングを最適化する機能。レイアウトの崩れを最小限に抑えた状態で、横スクロールを減らして快適なブラウズ環境を実現する。ワンクリックで特定フレームだけを全画面表示する「Smart Frame Operation」なども、PDAを考慮していないページを閲覧するには便利な機能だ。
「マルチウィンドウ」は、Windows上のブラウザでいう「タブブラウザ」のこと。利用できるタブは最大5枚(試用版では2枚)。同じプログラムを同時に複数起動できないWindows Mobileでは非常に便利な機能だ。スクロールバーではなく、画面をスタイラスでドラッグすることでスクロールさせる「スタイラススクロール」機能も搭載する。
そのほかにも、
- リンク先を含めてサイト全体をダウンロードする「オートクルーズ」
- ユーザIDとパスワードを一括管理し、必要に応じてWebページに自動入力する「パスワードマネージャ」
- 日本語ドメインへの対応
- ポップアップ広告の自動抑止
- RSS/Atomフィードへの対応
などの機能を搭載。快適なWebブラウズ環境を提供する。