柔軟性の高い情報収集・管理・編集ソフト。保存作業を意識することなく、簡単な操作でデータの収集・整理を行える。「ITノートNinja for Windows」は、Webページをはじめとしたさまざまなソースの情報を収集・整理するためのソフト。情報をすばやく取り込んで整理できる「スクラップブック」、自由に文字を入力したり画像を貼り付けたりできる「ワークスペース」の二つの画面を備え、情報の収集と整理に威力を発揮する。
情報収集で特に活躍するのが、Internet Explorerとの連携機能。IEのコンテキスト(右クリック)メニューに「ITノートNinjaでこのページを収集する」などのコマンドが追加され、現在表示されている部分の周辺を収集したり、テキスト部分のみを収集したりできるようになる。ページそのものやページの一部を「ITノートNinja for Windows」のスクラップブック画面に簡単に取り込める。
「収集バー」と呼ばれるツールバーで収集したり、IEのエクスプローラバーに追加される「ITノートNinja収集一覧」というエリアに、ページの一部をドラッグ&ドロップして収集したりといったことも可能。さらに、IE以外のアプリケーションからの利用を可能にする「クリップボード監視」機能も用意されている。IEだけでなく、さまざまなアプリケーションからコピーするだけでデータを収集できるようになる。
収集したデータは、スクラップブック編集画面の「収集一覧」エリアに登録される。収集一覧は、「ブック」と呼ばれるフォルダで整理するのが一般的な使い方。取り込んだデータを1ページと見なし、ページをまとめてブックに整理してゆくイメージだ。ページに対しては、キーワード検索や全文検索を行える。ページをラベルで色分けしたり、タイトルやキーワードを編集したりもできる。
収集したページは、ビューア画面上で編集することが可能。WYSIWYGタイプのHTMLエディタと同様の感覚で画像を挿入したり、URLや他のファイルへのリンクを挿入したりできる。表やイメージマップを作成することも可能だ。情報収集機能のほかにもメモ機能があり、「メモ一覧」画面でリスト表示させられる。
「スクラップブック」と並ぶもうひとつの特徴的な機能が「ワークスペース」だ。白紙のページに自由に文字を書き込んだり、画像を貼り付けたりできるもので、ワープロのようにページの左上から順に文字を入力するのでなく、「テキスト枠」と呼ばれるボックスを配置して、その中に文字入力を行う。テキスト枠は、ドラッグで自由に位置や大きさを変更できる。ボックス自体の背景色や透明度、外枠の色や太さなどを設定することも可能だ。
ワークスペースのもうひとつの特徴は、スクラップブックとの連携だ。例えば、スクラップブック画面に登録されたデータから、選択部分をワークスペースへ貼り付けることができる。ワークスペース画面内に収集一覧やメモ一覧を表示して、ドラッグ&ドロップでリンクを張ったり、テキストを貼り付けたりして、文書を作成することが可能だ。
スクラップブックとワークスペースはいずれも、登録あるいは作成したページをHTML形式で保存したり印刷したりできる。印刷時には、用紙のサイズに合わせてページを自動的にフィットさせたり、指定の枚数(縦×横)で印刷したりも可能。選択範囲をWord/Excel/PowerPointに送って編集したり、ページをOutlookへ送ったりする機能も用意されている。